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2006年6月28日 (水)

さまよえる日本酒

6月26日、東京は帝国ホテルにて、高瀬斉先生「さまよえる日本酒」出版記念パーティーが開催された。主賓に小泉武夫先生が見えられたこともあって、業界関係者の出席多数に及んだ。実際のところ、株式会社シマシステム社長の島喜治氏が開発、企画した濃縮純米熟成酒「JO-CON」のお披露目も兼ねるしスポンサーであるから、業界関係者多数のご招待と相成ったようである。

「変化した日本の社会に対応した、常温でも品質に変化の無い、食中酒としても喜ばれるお酒は造れないものだろうか。もちろん、純米酒で。」というのが発想の原点であったようで、機械メーカーとして成功、ご活躍の後の余生をこの活動?に捧げるとのお考えである。「常温でも変質しないためには焼酎のようにアルコール度を高くしなければならない。」ので上槽後の純米酒を冷却して濃度を高めるという一種贅沢な方法で、新しい酒類を作られたわけである。実行力と文化啓蒙への熱い想いは敬意をはらわざるを得ない。

高瀬斉先生の著書は、業界外の立場からの強い激励と問題提起と受け止めたい。中途半端に90%の純米比率でここ数年安定させている当社などは、「なぜまだYK35のアル添大吟醸を造るのか」という問われていることとなる。しかし清酒業界の出荷全体で純米は10%ほどである。小泉先生もこれについては避けた記念講演をせざるを得なかった。

「日本酒を醸造酒というのなら純米酒であるべきで、蒸留したアルコールを添加するのはおかしい。」これは非常にわかりやすいし、説得力もある。マニアもしくは酒通の間では純米派が確かに増えてはいるが、アル添本醸造でも銘酒として有力な銘柄は多数ある。ということは消費者の支持もあるわけだし。私は私、でも「黒牛」は純米アイテムしか作らなかったのは成功だったと確信している。

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