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2006年8月21日 (月)

圃場視察(富山県・南砺市)

今年も富山県の五百万石の圃場視察に参加した。米屋さんの招待待遇であまりいい傾向ではないが、今年は甘えることにした。富山県西部、砺波平野の南部地域は合併して南砺市となったが、旧井波町内である。「JAとなみの」さんと意見交換会をしてから、総健農法での耕作グループの会長岩倉さんの車に乗せていただいて8カ所まわった。一部山田錦も栽培されている。総健農法というのは土壌改良剤に微生物を利用しているらしいが、酒造業者にはちんぷんかんぷんの話である。聞けば、収量は反8.5俵ほどのところ9.5俵程度まで増えると言う。この農法を採用した五百万石は今年5.3ヘクタール、山田錦は3.6ヘクタールである。ここの五百万石は非常に長い穂を垂れており、月末頃刈り取り予定という。1本の穂に120粒くらいは実がついており、穂の根元まで実が入るのを待てば、先の粒は胴割れするので、頃合いを見計らっているとのことである。山田錦は2、3日前に穂が出たところで走り穂は垂直に立っている。今年は青虫が多く葉を食われているのが目に付いたが、それはあまり農薬をやっていないことを意味した。坪45本の薄蒔きである。岩倉さんは全部で35ヘクタールを耕作する米専業農家で、あちこちと耕し手のない田も請け負っているまさに担い手である。水は庄川から引いてくるようで非常に豊富、南方の山岳地帯からの吹き下ろしを遮るため、散居村の大型農家は南西側に防風林「かいにょ」をもうけている。圃場は1枚3反平均と和歌山あたりとは比較にならないほど大きい。Img_26872 八乙女山には八の字形に切り払われた斜面があり、松明をそこで炊くというから、京都の大文字焼きの影響があるのかもしれない。10人くらいでぞろぞろ圃場を見て回ると何だか楽しい気分だ。妙におもしろかったのはJAの軽乗用車で、「これ以上、海外に頼りますか?日本の食料」のキャッチフレーズと、日の丸を逆転させて白抜きで「国土と安全安心を守る」のマーク、そして下端に「富山県JAグループ」と大きなシールが側面に貼られている。これって、東京とかでキャラバンやるなら効果はあるのだろうけど、圃場廻りで貼っていてもどうなんだろう。時期はともかくとして、ここの米が藏へ入って酒になる。地元の米で作らないと本物の地酒じゃない?和歌山の藏に言うなっての。一部は県内で契約栽培もしているが酒造好適米はそれでは足りないし、台風のリスク分散やら、顔の見える関係で原料を調達することを理想にしているので各地で契約栽培をお願いしているのだ。ちなみに売り先も顔の見える関係で出荷していくのが私の理想である。

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