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2006年9月 5日 (火)

では冷酒は何なんだ?

燗酒だけのイベントの余韻も消えないまま、次の出番は、地酒専門店の元祖、中村國夫氏の偲ぶ会である。お酒を冷やして出す蔵元は、氷入れを自分でご用意下さい。冷酒か常温かの提供で標準的設営。ホテルで設備もあれば燗酒を出す藏も出てくる。先週来、燗酒にこだわることにこだわっている私は、参加者の元国税庁鑑定官のU先生を捕まえた。

1.燗酒にすると酸や雑味が和らぐというのは真か?  真

2.酒容器を氷水につけて冷酒にして出す意味は何か? 

  少し冷やした方が引き締まって、香味が整う。(バランスが良くなるの意)

3.冷やすと香りが出ないのではないか?

  鑑評会クラスでないかぎりその心配はあまりない。かえってよろ    しい。

ということです。1.についてのお答えをいただき、自分の漠然としていたイメージはだいたい合っているのだなと納得できてうれしかった。さすがは鑑定官だ。

 以下は私見。冷やすと渋みや苦みが強くなる酒があるが、こういうのは燗酒にすると良い。燗をすると酒がうまくなるというのは、そういうタイプがあるという理解でいいようだ。時にワインファンと見られる方から質問をいただくことがある。何度くらいで飲めばいいですか?

-特に指定はないですが、ぬる燗から少し冷やすくらいまでの範囲はお好みです。酒質によっては言いたいこともあるが、たいていこれくらいでお答えしている。

 お土産にもらったやや香り系の純米吟醸を舐めながら思った。香り系というか吟醸クラスは低酸である。酸味が薄く、つまり味がきれいだが、芳香成分が多い酒は、マニア系が言うとおり「香り系」なので香りが勝っている。少し香りを抑えてでも冷やせば酸味を感じやすいから、味わうには香りと味のバランスが取れてくるというわけだ。飲めないが香りを中心に酒を選んでいる人もプロも含めて多いから、香りを中心に楽しみたい向きにも常温かやや冷やすといいだろう。逆にどっしりした酸味や旨味のある酒は常温からやや燗した方が、バランスが取れてくる。酒を味わいたい向きにはそれがいいだろう。

 どうしたところで年々、市場の登場人物は替わっていく。中村会長には本当に助けていただき勉強もさせていただいた。関西まで帰ってくると、知人からある藏の社長交替情報の電話があった。そのうちわかるだろうでは、自分がリタイアするまで何もわからなかったままになってしまう。人、時間、そして酒。大切に、大切に。Img_2856

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