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2006年10月10日 (火)

天野へ再挑戦

午後から出かけて伊都郡かつらぎ町上天野と有田郡清水町久野原の山田錦栽培田を検分、両地で丹生都比売神社と清水八幡宮に参拝、地元の神様に挨拶を忘れず。運良くどちらも宮司さんにお目にかかれた。「地産地消」をめざす限りは、地域文化との繋がりもきちんとしておかねばならない。「天野」(あまの)地区は和歌山では最良の米産地とされてきた。Img_35251 標高450から500mの高原で盆地状の地勢である。前の吟醸酒ブームのまだ以前、つまり昭和50年代、この地区で山田錦を栽培してもらおうとしたのは、当社(父)と日本城さんであったが、まだ自信たっぷりの農家に面倒がられて一旦撤退している。(写真は上天野の山田錦栽培田)

私は平成元年(1989)酒屋に戻った後、栽培の難易度等を考え、まずは早稲の美山錦を、有田郡で始めこれを10数年継続させてきたが、契約面積、購入数量とも伸ばすことはできなかった。どうしても美山錦では商品企画に制約があった。やはり山田錦がほしい。私の努力も無駄に終わるかに思われたが、そのうち農業情勢も変わり、酒米に農家も米屋も目を向け始めた。蔵が本当に農家と直接契約するのもいいが、やはり米と農家、JAに知悉した米屋を間に入れることでどれだけのことがあるか、この数年思い知らされた。各県、県内各所に契約栽培先をつくり、今年この天野地区の山田錦も買うことになった。いわば親に代わって再挑戦するのだ。

1時間の移動で有田川町(うち旧清水町地域)久野原へ着く。道路交通もこの10年で一変している。以前なら同じ日には絶対廻れなかった。こちらの栽培地は標高約270m地点、有田川沿いに東西に伸びる谷筋で、局地的に西向きの地勢。周りに人工物が見えない曇った夕暮れに、倒れる寸前まで穂を垂れる山田錦を眺める。これでまともな酒にしなかったら祟りがありそうな一種威圧感を感じる荘厳な輝きである。たぶんこの一両日には刈り取りとなるので今しか拝めない色調で、写真がヘタなことを反省する。Img_35412

清水八幡宮に参拝。酒と山田錦一束を捧げる。こちらの八幡様は石清水系とか。強い神様だと地元の方は語る。若宮様とはよく聞くが、八幡様が応神天皇、その子仁徳天皇が若宮、と。不明を恥じる。

Img_3549 最後にぜひにということで手打ちそばをいただく。山中にえらい所があった。地元で栽培されたそばを朝石臼で引くというから、数日前に予約要。マダムは相当な文化人である。泊まり込みでぜひどうぞ。「有田川町清水1270-9 紅葉(くれは) 0737-25-0966」

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