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2006年11月26日 (日)

グッチ

 今月は3回東京へ行かざるを得ず、やっと2回をこなしてわずかな休息に入る前に更新する。新橋駅烏森口広場の蒸気機関車がきれいに塗装し直されていた。Img_4542

手打ちのたち食いそば店ができてるから見てこいと言われたので、広場横のビル1階にある店を探したら、いつも前を通っている所で、「立ち呑み手打ちそば」だった。ジャンル的には「立ち呑み」である。それにしてもこの地区の居酒屋での新潟の某有名銘柄のカバー率の高さはどうだろう。

 ついでに銀座のブランドショップ街を歩いたが、グッチは家賃が坪30万だとかいう方がいて思わず写真を撮って帰ってきた。Img_45552すごいなと思うが、これは1階だけで、周辺のクラブ街のリース賃料は坪3万台である。それでも高いというのが、正常な感覚だろう。

 京都の高級料亭で地酒のイベントをやろうという意見が業界であったが、ルイヴィトンとかがやっていて酒造業界がやれないのは情けないとの話だったが、力の差はあまりに大きく、 東銀座の日本酒センターすら撤退せざるを得なかった業界と、銀座のど真ん中にどんどん出店するブランドショップが支払っている賃料は好対照である。

高級ブランド店の看板の照明には特殊なLEDを使用している所が多く、蔵の近所の工場で作っているブランドもあるというので、フェラガモとかの店を見て廻った。

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2006年11月23日 (木)

近鉄アーバンライナー

  急いで新幹線に乗る時のJR東海のEエクスプレスはよくできた仕組みで結構使う。おかげでJR西日本の方はできるのはわかっているがあまり使わない。東京=新大阪間は東海なので仕方がないか。乗車券は海南駅で東京までの往復乗車券をJR西日本で買うと一番安く出張できるからそう住み分けている。近鉄のアーバンライナーにこの前初めて乗ってサイトで予約購入できるようにしたら、使いたくて仕方がなくなり、わざと遠回りしたら、余計に1時間20分かかり、790円高かった。

 午後3時に東京へ着こうという予定で午前9時38分の海南発の特急に乗った。いつもは新大阪まで乗ってしまい、新幹線に乗り換えればいいのだが、天王寺で降りて環状線で鶴橋へ、ここでサイトで予約購入した特急券を受取り、11時6分のアーバンライナーに乗れば、午後1時5分に名古屋。1時25分ののぞみに乗って3時6分に東京である。新大阪廻りなら1時46分には東京に着いていただろう。ただし、混雑する新幹線よりは空いていてゆったりするし、鶴橋で20分は休憩できる。どうも人間は移動速度で疲労は違うようだ。新幹線の乗り心地はいいが微妙な振動の質が違うように思ったが振動だけではないような気がする。地磁気の変化とかいろいろあるのではなかろうか。乗車券を往復にしていればもっと差がつくし、忙しい時にこんな呑気なことはそうしていられない。

 なお目的地が名古屋なら当然近鉄廻りの方が2090円安いし、時間差は1時間3分しかない。名古屋駅の地下商店街はチケットショップも多く買いやすいのも覚えておく必要がある。

 なお写真は海南駅のホームから見た駅前広場正面付近である。まともなビルは医者関係くらいな小都市である。ちょっと最近ニュースネタで出た建物も見える。やれやれ。Img_4477

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2006年11月21日 (火)

雇用・能力開発機構和歌山センター

「経営・人材パワーアップセミナー 経営指針作成のススメ-働きがいある企業づくり」と題して、中小企業診断士30数年の大ベテラン、奥村博志先生のお話をお聞きする。主催が独立行政法人雇用・能力開発機構和歌山センターで、これだけ書くだけでもう今日は書いたなと勘違いしてしまうくらい長い。要は中小企業のオッサンの勉強会である。活かすも殺すも本人しだい。大人になると自分から動かないと勉強もできない。経営指針を作って定着させると、経営姿勢は明確になってブレないうえ、自立的な企業、自主的社員が育成できる。Img_4476 しかし先生、タテ板に水でした。

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2006年11月19日 (日)

日曜日の酒蔵で

 シーズン入りした酒蔵には日曜日はない。地元社員も交替制で週1日ペースで休むが曜日は決まっていない。1年間の変形労働時間制で夏期にまとめて休む方式である。但馬から造りに来ている4人はまったく休みなしである。正月に交替で帰る時代になったが、こちらに来ている限りは毎日酒造りで、そういう伝統で成り立っているのだ。

 経営、営業、瓶詰部門は普通の企業と同じだが、今日はイベントの谷間で久々に出番がなかった。とは言え売店は正月3日間以外は交替でパートさんがキープしてくれている。つまりどこかで誰かが働いているわけで、全くの休みの日などないわけである。イベントは土日が多いし、顧客が土日を利用して見学に来てくれることも多い。

 蔵を見廻るのもあまりぼんやりした顔で入るわけにもいかないのだが、香りを嗅いで歩くと少し今年の吟醸香が高いのがわかる。

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2006年11月18日 (土)

エコミュージアム

 和歌山ビッグ愛で、和歌山エコヴィレッジ研究会・和歌山ほんまもん体験倶楽部共催による、立命館大学高田昇教授の講演「和歌山エコミュージアム構想にむけて」を聞いてきた。参加者が40名近く、半数近くが通商産業局、県、市のまちづくり関係の職員、地域でそういう関心のある人、農業その他エコビな面々、建築関係といったところか。先生は、コーポラティブハウスを古い町家の中に溶け込ませた企画で有名らしい。富田林の寺内町は一度見たいし、現在伊賀上野で「まちやガーデン伊賀」も2007年3月にオープンさせるらしい。

  行政のカネは使わず単独で生き残り手段として、当社社長は、酒づくり資料館温故伝承館と付属の売店黒牛茶屋を建設した。観光酒屋と言われるのを恐れた私は、見学区画を蔵と分離させたりして観光的色彩を極力削って運用している。私個人の地方活性化についての考えは、あくまで個別の地域企業がそれぞれの業界で競争力を付けることでしかあり得ない。ただし、地域内で競争する業界では誰かが勝てば誰かが負ける面が強いから、業界にもよる話だが、イメージは出稼ぎかバイキング的である。一方、地域へより多くのお客様に来てもらおうという、観光的アプローチも重要となっており、さらに環境という観点が入ってきたわけである。

  今度は単独ではなく、地域や、こうしたNPO等で、地方振興策に参加する方針にしたつもりだが、2008年に紀北地区のどこかに、エコなミュージアムだかヴィレッジが実現するのか、楽しみである。

  ビレッジはより環境への真剣な態度が感じられ、ミュージアムは伝統文化の保存や中心市街地の再活性化やコンパクトシティーの考え方が入り込んできているように感じた。Img_44562

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2006年11月17日 (金)

新酒あげ

今年も新酒を搾ることができました。蔵内でのお祝いを「新酒あげ」と呼んでいます。ここの場合、最初のもとを立てたお祝いが「もと始め」、最後の蒸し米を終えると「こしき倒し」と並んで3回、蔵元から蔵へ料理を出して会所部屋で祝います。以前は全ての造りが終わる皆造(かいぞう)後、花見などしていたのですが、大げさであるとしてこの15年くらいは3回で安定しています。去年くらいから、蔵内でやると鯛とか鍋の用意が面倒で、外へ出かける方がいいという意見が出てきたため、今春の「こしき倒し」と、「もとはじめ」は外でやったのですが、「新酒あげ」くらいは蔵でやるのが筋だという私の意見で今日「初揚げ」となったわけです。Img_4430_1

実際のところは乾杯は今期6本目に上槽した純米原酒を用いました。この原酒は20日過ぎ発売の「純米しぼりたて 黒牛」に使用する原酒となります。やはり少しグッとくるというかゴツさがありますが、やや甘くも感じます。2杯目以降はそうしたつかえる感じはなくなり酒質はやわらかく感じます。

その後はやかんで燗した、今年の傑作、純米酒と書けない醸造アルコール不添加の普通酒「鈴 菊御代」で飲んだのですが、春とは違って全然まろやかになっていました。あわてて売って損したかもしれません。

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2006年11月14日 (火)

蒸し(蒸きょう)

シーズンになると毎朝1時間ほどかけて米を蒸す。「蒸し」でいいのだが、醸造学では「蒸きょう」と呼んで、強の下に「よつてん」だか「れっか」だかの部首が付く字をあてる。蒸籠(せいろ)の大きなものを甑(こしき)といい、簡単そうでさまざまな工夫をこらしている。というのは「蒸し」は重要な工程で、いい蒸しなくして後の工程のいい結果は望めないからである。とは言え全ての工程が大事なのだが。Img_43782

二重甑にして清浄器を付けて加熱器もつけて、これで完璧だと思っても、いろいろあるらしいから、経験と研究、だろう。気圧、気温、米の状態で当然違いはあるのだから。

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2006年11月12日 (日)

名古屋2006

酒外の事で名古屋へ1泊していたので、今年の漆器祭りは半分しか見ることが出来なかった。今の日本で最も好況とも言われる名古屋でトヨタのレクサス開発ストーリーの講演を聞いてきた。駅前のビルの林立ぶり、地下商店街の人混みや状態を見ると、たしかに大阪よりきれいで活発かもしれない。1時間余計に時間をかけると鶴橋から近鉄特急で約2100円安く到達できる。大阪駅周辺と比べると新幹線と一緒だけに、また駅ビルそのものが高層化しただけに一層集中感を感じさせる。地上はまだ大阪の方が人通りは多そうだが、最近の名古屋は清潔になった印象がした。(写真はJRセントラルタワー。この正面にミッドランドスクエアが建ち、オープンは来年3月ながら昔日の駅前の印象は完全に変わっていた。)Img_4371

名鉄グランドホテルに宿泊したが、目の前に鉄骨を組んでいる最中の曲線の多いビルもあり、まだまだ変化している、中核都市の顔である。

金シャチ赤味噌ビールを飲んだが、これが普通の黒ビールに感じられれば、あなたもりっぱな名古屋人なのかどうかは知らない。来年11月に横浜市港北区にオープン予定のトレッサ師岡、今年八尾にオープンするカーモールなど見学に行きたいと思った。しかしそんなモールに地酒がどう置かれるのか、たぶんGMSの一コーナーに息を潜めて問屋銘柄と地元銘柄の一部が置かれるだけかと思うと、情けない気がした。トヨタが全力を出して最良のものを消費者との新接点を求めて大規模モールへ出すという時に、われわれの業界では、NBだなんだと言って、そんな所へは出せませんという傾向なのである。

専門特化した販売店は逆にそういうモールには賃料負担から出せない。例外はマスコミ効果を見た表参道くらいである。どういう金の出し方にせよ、販売店が維持できる経費をメーカーというか商品に負担できるキャパシティーがないと出せない。要は社会から日本酒がそれだけの経費負担が出来ないくらいしか価格的に評価されていないということなのだ。高い国産原料を使う酒の種類として、高級とされるカテゴリーがもう少し高く売れるならば、マージン率も上がり、良い店がいい立地に出せるようになる。今は超低価格ものが全体のイメージを引き下げ、業務店市場でも良い物に正当な評価をしない値付けになっている、あくまで一部だが。まだまだ時間のかかる淘汰の果てに、ようやく正当なブランド価値を認められるカテゴリーができ、正常な売られ方で先端のモールの中にも専門店が出店できるようになる日がくることを願う。

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2006年11月11日 (土)

新酒を舐めて想う

 新酒ができると、以前は杜氏がうやうやしく宇平の利き猪口に円形に切ったガラス板をのせ、母屋に運んで来てくれたものだ。父がまず、まるでわかっていないにしても利いて、杜氏に礼を述べてから神棚に上げた。

 その頃、きっとひどい赤字続きだったのだろうが、今よりはゆったりした慣習があった。こんな所にいたらオシマイだと一旦家を出てまた帰ってきた。必死だったのでその当時の慣習がどうなっていたのかわからないが、10数年建つと蔵元も社員も忙しいのは結構だが、もう搾ったはずの1号の新酒はどこへ行ったのかと思っていたら、冷蔵庫の中にラップでくるんで置かれていた。

 しかたがないので、せめてイベントでもらった錫の猪口で自室で利いてみる。新酒は製品となった本生無濾過以上にガスっぽく、普通甘く、また酸も強く感じるものである。錫だと良い点も悪い点も強調される。垂れ口の酒はもっとガスッ気があるし雰囲気だけなので、利き酒にはならない。

 今年も酒が造ることができましたという感謝の言葉がすんなり出る年になり経験をへたが、まだまだこの道は続く。第一、造ってから売るまでが、また大変なのは百も承知である。Img_4359  

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2006年11月10日 (金)

柿渋

神戸で醸造用資材規格協議会セミナーに出席してきました。演題はどれもレベルの高いものであったが、ひとつだけ書くと「柿渋」について初めて知ることが多くうれしかった。柿渋は滓下げに使う自然の清澄剤として伝統的に使用されてきたが、どうやって作るのかなど知らなかったから、私もまだまだ半人前なのだ。主成分が柿タンニンという植物ポリフェノールで、柿でも完全渋柿の部類のものを搾り、その汁を自然発酵させ、加熱殺菌のうえ熟成、貯蔵して出来る。製造用材であり食品添加物ではないから、酒には残さないが、酵素タンパクを取り除き、混濁の防止、「テリやサエ」の向上、「生ヒネ」の抑制の効果がある。京都府南部の山間地、和束町にある岩本亀太郎商店さんという老舗社長の発表だった。研究熱心な方で臭いを取るため、限外濾過でタンニンだけを分離して無臭化し、住宅関係の用途も開発されている。

そうこう言ううちに地元の山田錦が入荷。かつらぎ町天野地区のものである。丹生津姫神社近くの4人の栽培農家からのもので、標高400m以上の高原盆地で寒暖差が大きく、和歌山では良質の米産地として知られる。どうも蔵周辺とは気候・雰囲気が違うようだが、県産米の使用比率を上げる方針なので、これでまた一歩前進したことになる。 Img_4355

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2006年11月 8日 (水)

梅王国訪問

和歌山県最大の梅干工場を訪問してきた。今は1000石くらいながら梅酒部門も拡大中である。田辺市中東部の、JR田辺駅から東方直線約3.7㎞程度にある丘陵上を開発した下三栖工業団地の大半を1社で占めていそうな、まさに地場産業の顔である。

けっこうおもしろかったのは従業員200名以上という大工場のコンパウンド内本社屋脇に和風の直売店が建てられていることだった。バスでの見学等に対応してのことのようである。見学コースも整備されているISO基準工場である。

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10㎏のプラスティック製梅樽を20万個以上生産するというから、ものすごい在庫と売上には違いがない。ピーク時出荷額600億円と言われ、400億円台に減少した今も紀南経済を支える中心業界なのだ。これを200社以上あると言われる梅干業者が分け合っているが、その中でも最大工場である。梅干メーカーに納入する梅農家は1500戸ともそれ以上とも聞いたが、県内でも離れているので無責任にもすぐ忘れてしまった。ある県幹部から梅農園を始めるには3、4億用意しなければならないと言われていると教えられた。それって小規模な清酒メーカーを買収して設備を入れ替えて再展開できる金額じゃないか。いかにあの肉厚大粒の「南高梅」の成功がこの地方に資本蓄積させたかということである。2001年頃のピーク時には梅農家一戸当たりの出荷額は2000万円まで達し、豊かな田舎を実現していたのである。

商売の話はまぁ置くとして、見学した私の方は蘊蓄の仕入れに努めた。「ウメ」は中国伝来らしい。これは、工場掲示の案内文によれば完熟前の青梅を燻蒸乾燥させた保存薬「烏梅」(ウーメイ)の音から日本語の梅となった説があると書いてあったが、簡単に私は信じることにした。そうに違いない。その他梅干の選別基準や等級の決め方とか写して帰ってきたのであった。

この業界といっしょに何かできればすばらしいことだとは思っている。

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2006年11月 4日 (土)

初しぼり

本日、今年第1号の仕込みを上槽した。勢いよくタレ壺に流れ込む原酒がいい色に輝いている。これから滓を沈殿させ、出荷は今月中旬頃を見込んでいる。「純米しぼりたて」で出荷する予定である。

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年は取りたくない

10/29日曜の午後、海南を出発。夜翌日のイベントの前夜祭。10/30(月)日本酒の行事で一日立つ。夜、郊外の居酒屋訪問。当社エージェントとの協議を兼ねる。10/31(火)来年の戦略商品企画をマーケティング会社、酒販店組織と協議。夜、立ち飲みで情報交換。11/1(水)、県東京事務所を訪問、県産水産物直送企画での当社関連会社採用の御礼。漁港直送の魚を今日は湯浅港、今度は日高港と漁港を替えつつPRしていくのだが、ポスターを県が作ってくれた。県の水産物のブランドイメージ向上のためらしいが、頼めそうな居酒屋に使ってくれたわけである。Img_4163

ついでに永田町見物。午後、日本橋の百貨店のイベントに挨拶伺い。夕方赤坂で情報交換。11/2(木)、都内で地酒と食品の行事参加、夜懇親会。11/3(金)京都へ移動、もみじ刈りで電車は混雑。この日は飲食店も日中から営業しているため、展示会の時間をずらしたほどで、観光京都の舞台裏を垣間見る。夕、懇親会後、帰宅。5泊6日で、最近にはない長期の出張であった。

以上、もらった名刺が100枚以上。整理と連絡その他で数日かかりそうだ。随分ヒントになることもあったし、至急手を打ちたいことも出てきた。酒づくり向上の材料は尽きないが、ショックだったのは、京都の展示会では参加者で最年長だったことだ。年を取ったことを初めて感じる。

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