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2006年11月 8日 (水)

梅王国訪問

和歌山県最大の梅干工場を訪問してきた。今は1000石くらいながら梅酒部門も拡大中である。田辺市中東部の、JR田辺駅から東方直線約3.7㎞程度にある丘陵上を開発した下三栖工業団地の大半を1社で占めていそうな、まさに地場産業の顔である。

けっこうおもしろかったのは従業員200名以上という大工場のコンパウンド内本社屋脇に和風の直売店が建てられていることだった。バスでの見学等に対応してのことのようである。見学コースも整備されているISO基準工場である。

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10㎏のプラスティック製梅樽を20万個以上生産するというから、ものすごい在庫と売上には違いがない。ピーク時出荷額600億円と言われ、400億円台に減少した今も紀南経済を支える中心業界なのだ。これを200社以上あると言われる梅干業者が分け合っているが、その中でも最大工場である。梅干メーカーに納入する梅農家は1500戸ともそれ以上とも聞いたが、県内でも離れているので無責任にもすぐ忘れてしまった。ある県幹部から梅農園を始めるには3、4億用意しなければならないと言われていると教えられた。それって小規模な清酒メーカーを買収して設備を入れ替えて再展開できる金額じゃないか。いかにあの肉厚大粒の「南高梅」の成功がこの地方に資本蓄積させたかということである。2001年頃のピーク時には梅農家一戸当たりの出荷額は2000万円まで達し、豊かな田舎を実現していたのである。

商売の話はまぁ置くとして、見学した私の方は蘊蓄の仕入れに努めた。「ウメ」は中国伝来らしい。これは、工場掲示の案内文によれば完熟前の青梅を燻蒸乾燥させた保存薬「烏梅」(ウーメイ)の音から日本語の梅となった説があると書いてあったが、簡単に私は信じることにした。そうに違いない。その他梅干の選別基準や等級の決め方とか写して帰ってきたのであった。

この業界といっしょに何かできればすばらしいことだとは思っている。

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