名古屋2006
酒外の事で名古屋へ1泊していたので、今年の漆器祭りは半分しか見ることが出来なかった。今の日本で最も好況とも言われる名古屋でトヨタのレクサス開発ストーリーの講演を聞いてきた。駅前のビルの林立ぶり、地下商店街の人混みや状態を見ると、たしかに大阪よりきれいで活発かもしれない。1時間余計に時間をかけると鶴橋から近鉄特急で約2100円安く到達できる。大阪駅周辺と比べると新幹線と一緒だけに、また駅ビルそのものが高層化しただけに一層集中感を感じさせる。地上はまだ大阪の方が人通りは多そうだが、最近の名古屋は清潔になった印象がした。(写真はJRセントラルタワー。この正面にミッドランドスクエアが建ち、オープンは来年3月ながら昔日の駅前の印象は完全に変わっていた。)
名鉄グランドホテルに宿泊したが、目の前に鉄骨を組んでいる最中の曲線の多いビルもあり、まだまだ変化している、中核都市の顔である。
金シャチ赤味噌ビールを飲んだが、これが普通の黒ビールに感じられれば、あなたもりっぱな名古屋人なのかどうかは知らない。来年11月に横浜市港北区にオープン予定のトレッサ師岡、今年八尾にオープンするカーモールなど見学に行きたいと思った。しかしそんなモールに地酒がどう置かれるのか、たぶんGMSの一コーナーに息を潜めて問屋銘柄と地元銘柄の一部が置かれるだけかと思うと、情けない気がした。トヨタが全力を出して最良のものを消費者との新接点を求めて大規模モールへ出すという時に、われわれの業界では、NBだなんだと言って、そんな所へは出せませんという傾向なのである。
専門特化した販売店は逆にそういうモールには賃料負担から出せない。例外はマスコミ効果を見た表参道くらいである。どういう金の出し方にせよ、販売店が維持できる経費をメーカーというか商品に負担できるキャパシティーがないと出せない。要は社会から日本酒がそれだけの経費負担が出来ないくらいしか価格的に評価されていないということなのだ。高い国産原料を使う酒の種類として、高級とされるカテゴリーがもう少し高く売れるならば、マージン率も上がり、良い店がいい立地に出せるようになる。今は超低価格ものが全体のイメージを引き下げ、業務店市場でも良い物に正当な評価をしない値付けになっている、あくまで一部だが。まだまだ時間のかかる淘汰の果てに、ようやく正当なブランド価値を認められるカテゴリーができ、正常な売られ方で先端のモールの中にも専門店が出店できるようになる日がくることを願う。
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