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2007年1月18日 (木)

3等以上しか使えません

語呂合わせが動機だったかもしれない、美山錦を美山村で作るというストーリーは今年で11年続いている。和歌山県もやっと去年から山田錦が指定品種になり、和歌山県には酒造好適米は栽培されていないという事態は解消されたのだが、栽培の難易度や台風リスク等で美山錦を当社が清水町とここで、割高にもかかわらず続けてきたことが、米穀業者や他の酒造会社を動かし、先進県とは格差が大きいながらも、最悪を脱したことに貢献できたことは、少々酒が売れることよりもはるかに誇りにできることであったと、自負している。

 今日は、より長期にこの関係を維持できるようにするため、等級格差をきちん価格に出して、3等にならないものの発生を極力抑えるように要請、説明をしに、美山村のJA紀州中央の美山支所までやってきたのだ。農家やJA職員は、酒造好適米とか3等パスした米でないと、純米酒等の特定名称酒に使用できないという基準は知らない。逆に私は、検査基準は全国統一であることは知らなかった。検査員は免許を取ったうえで、月1,2回の講習を受けたうえでその年毎の試験を受け、合格した者がその年の検査に従事できるという仕組である。整粒度や芯白出現度等でランク分けするのだが、直接話を聞くとやはり知らないことがわかるもので、やっと去年の米の精算が済む安堵感よりも、そういうことが聞けたことがうれしい。契約栽培をやる限り、できた米は全量引き取らねばならない。ということは通常、自家精米で製造する限りは全量純米というわけにはいかない。なぜなら等外品も引き取らざるを得ず、普通酒も作らねばならないからだ。純米醸造100%なら、純米などとラベルに書かずに、シラットして、原材料が米・米こうじの普通酒(純米醸造)を造ることで実現可能である。地産地消にもいろいろ障害があるのである。写真は近所の椿山ダム、かつては筏流しが盛んだった日高川に大きなダムが築かれている。Img_5743 深い緑のダム湖ではカヌーも楽しめる。これに沿った国道が山間で和歌山県を斜めに縦断する重要な幹線となっており、紀北と熊野を最短時間で結んでいる。

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