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2007年4月10日 (火)

瓶のキャップの話

 酒の瓶はたいてい金属製キャップで、1.8Lはたいてい中栓と外キャップがセットに填められた状態で出荷されてくる。720mlと300mlの小瓶は、瓶口がねじ山に切られており螺旋状の山が口についているが、キャップはねじ山が切られていない平滑側面のものと、最初から瓶の螺子に併せて切られたキャップの2タイプがあり、前者は蓋をする機械で螺子切られながら封緘される。後者は小口で手作業で詰めるためのもので、手動の打栓機で筒状の金型で押さえつけて変形シールドされる。

 その栓の裏側はライナー(裏打ちされた緩衝材で、瓶と金属キャップの間のクッションとなる)が付けられているが、たいてい発泡ポリエチレン製であった。昨今の酒質の向上と高付加価値商品の増大により、ごくわずかなまたは環境で左右されると聞くが、「酒にポリエチレン香(ポリ臭とか言われる)が移る」と言われるのを嫌い、PET(ポリエチレン=テレフテラート)に変えるメーカーが増えてきた。ペットボトルを丸く切り取って貼り付けたと考えればいいですが、実際は発泡ポリエチレンをPETがサンドイッチする形で挟み込んでいる。

 当社も数年前に思い切って転換したが、そんなクレームがあったわけではない。ただこれくらいの事なら先手必勝という気がしただけで、1個あたり10数銭のコストアップを率先した。今であるキャップメーカーの顧客だと80%はPEのまま、15%がPETへ転換、5%がPP(ポリプロピレン)だそうな。技師によってはPPを推すとかである大手等が採用している。

 細かい話だが、神は細部に宿る、というからね。

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