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2007年4月 1日 (日)

農家から教えを請う

  紀の川中流域5町が合併して紀の川市となったが、その内の旧打田町域から米栽培農家3人の見学を受けた。わかったつもりになるのが一番悪いとは思うが、なるだけ理解のレベルを上げていきたいのが米づくりについてであるから、少ない機会としてお聞きした。見学というか交換になったが。

  和歌山県は長く酒造好適米がないとされてきたが、平成17年より山田錦が指定米種となった。当社においても和歌山県内から、山田錦、五百万石、美山錦を契約栽培して購入している。こういう交流がモチベーションを上げて米の品質向上に貢献できればうれしい限りだ。

 平成19年4月から、完全自由化で減反はしなくてよくなるらしい、しかし政府はいずれ米を買い上げなくなるだろうから、JAと春に契約でもしていない分は、もし売れなければ投げ売りになるということだ。酒造業界は、山高ければ谷深しで、夜郎自大の経営家族が勘違いも甚だしい錯覚で墓穴を掘って低迷の淵に沈んできたが、唯一弁解できる所があるとすれば、国産の米だけを今の所は原料にしていることぐらいのものである。多少の割当があるにせよ、ビール・焼酎の麦はほとんど輸入だろう。いずれ輸入酒米も使うとしても、国内の高級品市場をめざす分野は、唯一最後まで国産の米を買い続けると見られるから、酒米についても農家の関心は高まってきている?ようなのだ。もっとも中国で山田錦を作らせて輸入するくらいのことは、量産メーカーは可能となればすぐやるだろう。つまり中小の開き直った地酒メーカーは、何とか米づくりを続けたい農家にすれば、最後の顧客の有力候補なのである。

 私の姿勢としては、自ら米作に参加するのではなく、蔵は酒の製造、農家は米づくりにそれぞれ集中し、それぞれの分野で生き残れる者どおしがお互いを高め合っていけばいいと思っており、買付け、交渉、見学にはとにかく出かけて行こうという関わり方である。難しいのは地産地消というやつで、米産地でしか酒づくりをするななどと言わせるつもりもないので、逆にいいものを広い範囲から選択して使うことも良い方針であるという立場に属するから、地元の米なら何でもいいというわけにはいかないのである。

 だから米を見る目だけは養う必要がある。当然作り方や農業情勢、各地産地の動向等も広く知っておくべきである。また蔵は水、設備、技術その他を高めないと、その存在意義がなくなるということなのだ。

 肥料と反収の関係が今日聞いた中ではややこしかったが、窒素肥料はできるだけ少ない方が米と酒の品質にはいいんだろう程度に思っていたのは浅はかであった。そんなに単純なものでもない。     化成肥料は微生物の餌にならないが、たい肥から作った肥料は半分が微生物の餌となり、微生物が土壌を作り米が健全に育つという関係らしい。最近の肥料粒は何重にもコーティングされ、一回蒔けばImg_30512_1 自然と適切な時期がくると順に皮が解けて、施肥作業を省力化しているらしい。「一発肥」というらしいが、そんな合理化も進んでいるらしいのだ。

 

 

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