夏こそ燗酒?
出張帰りに紀の川市の高橋農場に寄る。古代米は50-70㎝まで伸びているが、苗が足らなくて植え込んだ普通の品種とで1枚の田にはっきりしたコントラストをつけていた。 何せ色素で葉まで黒い。石釜の屋根張りを少し手伝わせていただく。酒について話せということで、かなり広範なテーマでできるだけ簡単にお話したつもりだが、やや朦朧ぎみだった。暑い夏の日に酒について考えると、「夏こそ燗酒」 のキャッチフレーズを思い出してしまう。昨夜は東京で「黒牛」の燗酒を指定して飲んだのは事実だが、どういう論理と根拠で夏こそ燗酒になったのか、もっとオープンにした方がいいだろう。甘さがなじむからなら冬でも同じではないか。冷たいビールで腹が下がるよりは、ぬる燗の純米酒で酔い過ぎない(体温より少し高い温度がアルコールの吸収速度が最速)方が特だとか、夏は脱水症状が出やすいが、ビールは摂取した以上に利尿作用により、かえって水分を失う。「和らぎ水」(要はお冷や)を横に置いてぬる燗でやる方が、水分を失う度合いは少ない。とかである。通人の仲間内での盛り上がりにせぬよう、PRするべきだろう。
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