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2007年10月26日 (金)

爆縮

核爆弾の製造の話ではない。

そもそも市場が縮小傾向の所で、需要を盛り上げるためと称して行われているイベントその他は、どうしてもマニアや力を持った流通関係者の声が大きいから、より高品質で深いこだわりとより手をかけた工程の製品を、消費者の高度化する要望に応えるという名分で追求させていく。一種の過剰品質に陥り、評価は高いが経営的に今一以下になってしまう。さしずめウランの球を爆縮するようなもので、あるポイントで核分裂するのかどうか、猛烈な拡大(日本酒需要の爆発)がこの方向で起こるのだろうか。破壊だけで衰退を早めるのか、このままではこの公算が大きい。気軽に各地の個性ある製品を楽しむという、ちょっとした酒文化や製造技術への関心を喚起する方向が本来需要拡大には良いと思うのだが、どうしてどんどん、こうでなくてはいけない的な方向へ逸れていってしまうのだろう。差別化と需要拡大は違うのである。個々のメーカーなり流通関係、広告関係、技術等関係者は、差別化して自社あるいはある群のブランド価値を大きくするために動く。経済学でいう合成の誤謬のようなもので、けっきょく理屈っぽいマーケットにしてしまって、ますます需要を減少させていく。ぼろぼろ剥がれ落ちる市場の内側は、マニア的方向を追求する層と価格追求層に二分していく。本来育成していくべきは、少し嗜む、どうせ飲むなら、ワインや焼酎より各地の地酒を飲みたいという層なのだ。

今週末参加の「燗酒を楽しむ会」の出品予定リストをみれば、ここはそれほど侵されてないように思えてよかった。

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