一極集中
酒以外のテーマでの会合でだが、地方の県庁所在地でも一局集中のような事態は起こっている。商業中心地はJR和歌山駅周辺のみ景気が、いいとまでは言えなくてもまずまずの人通りで、地価も上昇というか複雑な意味合いを持たせて、上昇率加速ということになりそうだ。これが全国の他の地方でも同じような傾向のようで、東京と地方とか、大企業と中小企業とか、わかりやすい2分法で話すと、しらけてしまうような難しさを現実は孕むようになった。お前の蔵の酒はどこで買えるのかと、ある先生が聞いてくれるが、狭い地域でどこを教えればいいのか瞬時に判断しなくてはならない。こちらの都合や流通の立場は関係なく、相手にわかりやすくなくてはならない。そんなわかりやすさや便利さが生活に満ちあふれている時代では、ちょっと中心部を離れたおもしろい親父のいる酒屋を紹介していられない。便利な場所、知名度の高い場所、つまり一局集中を後押ししている力とは、周囲にあふれた便利さ、要求水準なのではないかと思いついた。
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