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2007年11月28日 (水)

みかんジュース

今日はみかんジュースの勉強だった。果汁100%の高級みかんジュースで猛烈に伸ばされている株式会社形式の果樹園さんの発表だった。光センサーで糖度12の高スペックで実を選別できるようにしたことが設備投資の決断点だったようで、普通の100%果汁で糖度は10前後だから、飲んで違いはわかる。そして搾汁方式をインライン方式からチョッパーパルパー方式に変更し、それができる工場に搾汁をアウトソーシングしたのがブレークスルーだという。皮の油が入ると「エグ味」になるので、ここでも違いがでてくる。

もちろん糖度の高い実を作るのがまず肝心で、専業農家も手入れの行き届くのが2から3ヘクタールが限界というから、米より大規模化に適さない。カリフォルニアではどうやってジュースを作っているんだろう。

何だか地酒に似た所もあるが、現在和歌山県が4年連続で産出高全国一、でも後継者不足だそうな。全国で昭和50年代初頭の360万トンから現在の89万トンまでみかん生産は落ち込んでいるが、こうした付加価値商品に活路を見いだした人達もいる。

 「なり年」と「うら年」が交互にくるうえ台風の来具合で各産地農家の収入は激変する。所得が安定しないから後継者不足になるというのだ。今年は「成り年」だが、はたして儲かったのだろうか。

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2007年11月27日 (火)

セット提供

国税局も予算を使って清酒についての意見交換会をやってくれたそうな。何でも対象は、ホテル内の料飲店にサービス係として勤務している女性20名という。うーん。どういうお店かわからんからなぁ。まぁ想像してみるけど。で、出てきた意見が、1、女性は見た目でお酒を選ぶ傾向が強いので、カラフルで華やかなラベルにしてほしい。「はぁ。」2.1.8L瓶は空けてからなかなか減らないので品質管理のこともあるから飲みきりサイズを増やしてほしい。「はぁ、はぁ。」(意味は違うが)3.好評な提供方法としてセットで数種類の地酒を出して比べのみしていただくのがよかった?「---」

とか何とかで、結局どうよ。マニアな市場とは違うし、ここらを伸ばさないと全体の需要は底入れしまい。ターゲットは正しい。が、どうもホテルという限りは中堅規模以上のメーカーの土俵のような気がするな。稀に地酒を集めた店もあるが、傾向が鮮明でどういう所から入っているかわかりやすい所が多い。しかも高いからな。

とにかく試行錯誤は続けていかないとね。当社も1アイテムだけ、パステル調のラベルがある。前回のバブル崩壊後のまだ80年代のムードが少し残っていた時代の産物である。サブプライムローンの影響が日本にもっと波及するとリバイバルするかもしれない。

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2007年11月22日 (木)

里芋

富山県は南砺市から米農家さん御一行にお立ち寄りいただいた。2日前に雪が積もったという。今年の農作業も終わったので、観光も兼ねて市場見学というわけだ。納入先のスーパー、米屋、そして酒蔵を訪問して、熊野古道の深山幽谷の温泉というわけか。もっと米の話をお聞きしたかったが時間もあるか。こちらが見学される方だからなぁ。買わせていただいた五百万石と山田錦はもう仕込んで溶けておった。フレコンで買えるようにならんかとご提案いただく。特産の里芋をいただいた。しばらく煮っ転がしが続きそうだ。

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2007年11月21日 (水)

わずかなメモ

情報は周囲に満ちあふれている。何が正しく重要なのかなど、そうわかったものではない。今日メモした数字は1月くらいで立派な資料となって発表される。一部の公務員はもう知っている。それを一般人が知ったからと言って、利益をえるものではない。平成19年6月末で平成18酒造年度(H18BY)は期末となる。このH18BYの清酒製造場数は1392場、11場が再開となったが、休廃場も多く、対前年24場減少である。ところが製成数量は104%で増えているそうな。実感に乏しいが統計は統計である。

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2007年11月20日 (火)

歴史に終わりはない

大阪酒塾でまたマッチングテストをはずしたのが日曜のこと、講師が日刊工業新聞の記者だった方で、酒税についての内容だった。内容はいいとして、おまけの資料を見て、つくづく日本酒の凋落ぶりを再認識する。焼酎に抜かれ、リキュールに抜かれたら、もう抜かれる相手もないだろう。しかし歴史に終わりはない。平成17年度に清酒業界は酒税を合計で918億円納めたらしいが、それぐらい大企業1社で法人税を納めてるだろう。日露戦争の時は国税の3分の1くらいは酒税だったはずで、その当時は清酒しか酒などないに等しかったろうから、戦艦三笠など国民が飲んで建造費をイギリスに払ったはずなのだ。あれから100年はたったが、この先100年でどうなっているものやら。

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2007年11月18日 (日)

タンク内に雪が降る

やっと寒くなってきました。絶対温暖化で雪の降る回数は減っている。40年前あたりを思い出すと確実に差がある。

さて大桶に蒸し米を投入するのに、その頃はまだ溜め桶に蒸し米を入れて肩でかついで運んでいました。すごい重労働だったと思います。今は大吟醸などを除くとエアシューターと言って圧縮空気を太めのホースの中に送って米を押して運びます。終点はタンクの中ですが、タンクの口の上にセットされた多孔のステンレス籠へ行き当たると中へ自然と落とされるわけです。最後に壁に少し打ち当たるので、米粒を丁寧に扱うため、麹や大吟醸は布でくるんで肩でかついでタンク口まで上がり手で入れます。試しに写真を撮ると大雪のように見えますね。

Img_0550

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2007年11月16日 (金)

カプロン酸エチル

大阪で局の利き酒会があったようで社員が出てきてくれた。今週は県内で行動予定が詰まり私は欠席だった。自社内の利き酒も最初の3本は、まず「きれいな」仕上がりとなっている。

 とまれ、F社のレポートニュースを見ると、カプロン酸エチル濃度が鑑評会の受賞の決定要因として少しも変わっていない、むしろ濃度が高くなっている、との某局幹部の談話を紹介したうえで、高エステル生成酵母の規制も検討すべきだとしている。今年の受賞酒の平均値が7.3PPMだったそうだ。

 鑑評会のきき酒というのは、数百点一度に審査するから順に口に含んで吐いていくことでしか行えない。当然印象の強い方が点数は良くなりがちだ。それにこれは私の経験からくる印象だが、飲めない、もしくは飲まない人間は香りで酒を評価してしまう傾向がある。今晩2合飲んで、後味がどうのこうのという、審査はできない宿命なので、そういう部分は鑑評会にはそもそも向かないのだ。市場はしかしそういう処を求める層が増えているので、意味ないとか、純米酒部門を作れとか、香気成分に一定の規制をしろとかの議論がでてくる。ごく一部の出品酒だけの話で、商品にはほとんどならない。当社は黙って出品して、ここの所、毎年落ちている。それは事実だからしかたがないし、取れれば取れたでいいと思っている。

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2007年11月14日 (水)

ご来社ありがとう

地酒を仕事にしていると非常に遠くの人達と酒を通してお付き合いできる。今日も、随分久しぶりだが、遠方からご来社いただいた。わざわざ来ていただいて恐縮の限りだ。本筋のネタがないけど、継続できているだけでご了承をお願いする。梅酒が出来ていて脇だけど小ネタになって良かった。

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2007年11月13日 (火)

米価は月代わりに状況変転

だいたいの米の手当が終わったが、ここから細部は蔵内に委ねることにしている。米屋さんがやってきても、買う枠があるのかどうかはわからなかった。それでも見本を見ながら、色がどうの、粒の大きさがどうの、と言いながら勉強するのが大切なのだが。

聞いていると価格は若干下がり気味のところ、政府が買付量を増やす発表をして以来、また状況が変わってきた。全農もあまり安いのでは売らないというのだ。農家の最低手取りを最低俵1万にはしようという何やら政治的な合意ができてきているようなのだ。おそらく参院選の影響もあるのだろう。もっと底上げを図る動きもあるらしい。

石油、肥料と上がっているなかで米だけ(酒もだが)上がらないのはおかしい。とは言え需要に比べて作りすぎなのは事実。当然ながら価格は常に変転する。その情勢変化が最近は月代わりだという。

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2007年11月11日 (日)

紀州漆器

11月第2土、日曜は、紀州漆器祭りで、今年は第19回だった。蔵の近所の川端通りが会場であるから、当社も売店前の広場でバザーをして賑わいに花を添える。Img_0552 ひととおり見て歩く。のぼりから見てお盆の生産は日本一らしい。漆器としては日本3大産地とされる。地元だから、どんな業者がいて、どんなことをやってるかくらいは知っていないと恥ずかしいし、今春など欧州某国の大規模な温泉ホテルに小鉢を数百個売ったこともあり何が関係してくるかわからないから。蔵を見学に来た酒バイヤーがホテルの幹部を帯同しており、和食レストランは大量の小鉢を消耗品的に使用するが、東京の合羽橋で数が揃わなかったと言うので、偶然ですがここは漆器産地だからと案内して私がまとめてきた話だった。漆器と酒の関係では、当然酒盃と正月、婚礼の屠蘇器(とそき)となるが、紀州ということで、蜜柑の皮に漆塗りした盃が少し売店で売れるぐらいで、これまでなかなかビジネスには結び付かなかった。今日も屠蘇器を見たが、これも正月くらいしか家庭では使わないのではないかと思った。Img_0560 別に正月以外でもこれで飲んでいいのだが、生活の洋式化の影響の深さに思いを致すばかりだ。漆器も洋風なデザインを取り入れたりしているが、日本酒も新しいスタイルの提案を図らないといけない。(写真は、中常漆工業株式会社の展示 073-483-4000)

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2007年11月 9日 (金)

スケジュール調整

 2本目の醪も本日上槽、大吟醸や「うすにごり」、「しぼりたて」(生酒 原酒)の詰口日の調整が進められている。1本目は酸度が高かったが、次のはどうだろう。明日から2日間は「漆器まつり」で蔵の前は人通りが出る。売店で「しぼりたて」が売れれば、さぞいいかと思うが、滓下げだの、素濾過だのしていると、10日ほどはかかるし、他のアイテムとの瓶詰日の調整もある。結果、月末近くにならないと商品としての出荷はできない。

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2007年11月 7日 (水)

初あげ(初しぼり)

今日、第1号のもろみを上槽、利き酒した。立冬2日前か。

1本目から純米で、気温もしばらく高かったから心配したが、麹の香りが良く出ていて、大丈夫って感じだった。もろみ日数は少し短いめだ。

これを「初あげ」とか「初しぼり」とか呼ぶが、ようやく気温も下げってきたので、何だかほっとする。温暖化対策に協力もしなくてはいけないが、一方で、製造での品質保持向上のための温暖化対策も進めなくてはいけない。

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売れ筋

「今売れてるのはこの商品です。」という店主さんの話の対象が、かぼす酒、アルコール分7、8度。後は定評ある地酒ブランドの梅酒が2種、片一方は純米だけで漬けているからアルコール分は10度しかない、もう一方はエキス分23まで乗せているから、女性向き。

共通するのが数量限定で小ロットという所らしい。要は販売先を限定しているから、店が積極的に奨めているということで売れ筋になっているわけだ。個別店の売れ筋と市場の売れ筋は違う。その市場も細分化されているから、どの分野で売れているかも違う。味、価格、ラベルデザイン、表示、そのアイテムの売られ方、これは参考になるが。

移動して有名な店にご挨拶すると、じゃんじゃん電話はかかってくるは来店客はひっきりなしだで、有名ブランドの販売枠の割り振りで大変そうだった。いろんな所を廻れれば楽しくもあるが、混乱もする。

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2007年11月 6日 (火)

東京駅だよ、おっさん

 本日、東京駅八重洲口の大丸さんが移転オープン。10時過ぎに偶然東京駅にいたから少し見物した。えらい騒ぎだ。小容量瓶にプラキャップがセットされた形で陳列されていて、明らかに買ってから長距離列車に乗って中で飲むかおみやげ需要をターゲットにしている。改札の中にも酒屋がバー付きで出来ている。中央地下1階の通路沿いで弁当とかのコーナーの向かいで、以前は銀の鈴の奥で薄暗かった所だ。こっちは乗る前に飲む需要に対応している。       

  当社は力不足でどちらにも供給できていないが、八重洲の地下商店街の酒屋さんには置いていただいている。ここも百貨店の酒売り場から真っ直ぐでてきた辺りなので、3軒の酒売り場が直列に100m以内の距離で並んでいるような関係になる。あとはノーコメントだ。

 

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2007年11月 5日 (月)

効果

  とうとう梅酒の企画に引き込まれてしまった。原酒を送って、梅酒専用工場タイアップして日本酒ベース梅酒を作るという話だ。ブームももう終わってるとか銘柄の絞込みに入っていると聞く段階での参入なのだ。とは言え、蔵が梅産地の和歌山では、良質の梅の確保が容易となれば、ブームが終わろうが何だろうが、自社工場で一貫生産だろうが提携だろうが、挑戦するしかないだろう。大義名分は、梅主産地としての需要振興に協力すること、ついでに提携方式により、蔵は清酒生産に集中する姿勢を示すことだ。

 ということで、日本酒ベースの梅酒を企画し始めて、そのまた独特な問題に気づき始めた。高品質の純米酒や吟醸酒を漬けても吟醸香が活きないのだ。梅の香りがマスクしてしまう。まろやかな純米酒は梅を漬けても有効だが、どっしりした普通酒に近い純米もしくは、醸造アルコールを添加しない普通酒(米だけの酒とも言うが、ちょっと使うのに抵抗のあるカテゴリーだ)で充分なんじゃないかとか思い始めた。糖類も入れるとなると、ますますどんな清酒を使うのがいいかわからなくなる。第一、飲んでうまい酒など度数では原酒でも18度程度で、純米酒だけで漬けたなど、昨今の表示に敏感な時勢であまり無理はしたくないカテゴリーだ。清酒は22度未満と税法が決めたので、焼酎か醸造アルコールで漬けた梅酒と、清酒を合せた方がエキスが出やすくていいという判断で、第1.2段のアイテムはこの方式で発売してしまった。いろんな漬け方があるのがリキュールの魅力だろうか。

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2007年11月 4日 (日)

顧客志向(2)

 当社サイト(http://www.kuroushi.com/) をみていただくとわかるのですが、どう見ても、販売店、提供店(料飲店)支援型になっています。つまり当社から仕入れて売る人やその先で業として当社製品を飲ませる人が売りやすいように情報や支援ツール(ラベル、カタログ、製品写真がダウンロードできる)を提供することにウエイトがかかっています。どこへ行ったら買えるか、飲めるかは、のせていない。これは販売店なりが、こういう銘柄があるとPRしてくれることを期待しているという、非常に他人まかせの遠慮したスタイルとなっているのです。もちろん他社のサイトよりは情報露出は多いので、どんな蔵か知りたいとか、地酒に興味がある人への一定の対策にはなっているはずです。好みでしょうが、イメージ・プレゼンテーションやデザインに凝った部分は予算の関係で×です。まだフレームのままです。

 顧客志向と言っても、直接の顧客(販売店等)とその先のエンドユーザーのどちらに力点を置くか各社違いがあるのですが、区別していないかわかっていないような所もあるようです。当社もこれからはもっと最終消費者向けのサービスを充実させていきたいと思っていますが、あくまで販売先をたてるという制約があります。

 これだとサイトの更新は月に1回あるかどうかで済みます。その分ブログで補おうというのが当面の方針です。

 

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2007年11月 3日 (土)

顧客志向

「当社はお客様を第一にする方針です」とは、多くの会社が標榜していることである。しかし、顧客とは何だということになると、難しい所も出てくるものだ。

世間は休日ながら、当社売店で実績ある酒販店の主人と話し合う。ここで重要なのは、相手は実年で、ある地方都市の盛り場を著名ならしめた飲食店向き酒販店(我々業務卸と呼びますが卸売業者ではなく小売業者です)、こちらは新人類と団塊の世代の中間で仕事のためなら、パソコンも使うが、成人する前からゲームとかで楽しんで覚えた世代ではないという、いささかITを語るには不向きながら、べたな実戦は積んできた(自分はちょっと)2人というところだ。

この両名で、メーカーがどんなサイトを作るべきかを話すというのはちょっとつらいが、さて、「銘柄Aを買える店」をリストとして出すべきかどうか、また「飲める飲食店」をリストとしてサイトに出すべきかどうか、ということになった。これは、最終に飲む人間には便利だろうが、企業からすると顧客リストを同業者にも公開するに等しいことになる。また、メーカーのサイトで製品を販売することは、小売店にとってどう思われるか、ということである。「カゴに入れる」とか、カード決済があれば、すぐほしい人には親切だろうが、販売店は厭がるはずだ。でもキャノンだってデジカメは売っているし、航空会社だってサイトでチケットを売っているではないか。

有名な地酒専門店にホームページのことを聞くとたいていの答えは、メーカーはホームページなんて要らない、である。その真意は何だろう。

結局、各社の戦略しだいということになるか。

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2007年11月 2日 (金)

スローフード

大阪まで出かけるのは紀州人にとってかなり負担である。二府四県の代表で会合すると、一番遠いのはもちろん、通勤電車のダイヤのひどさは慣れたつもりでも、辛いことだ。不便さはオリジナル性の源だとか、スローフード造るにはかえっていいんだとか、勝手な理屈で強がるしかない。
そのスローフードとやらの意味をわかりかねて数年が経つ。本物指向である以上に、経営姿勢の、何と言うか長閑さみたいなものでが要素に思えるが、当社は厳しいラインで既に長期間戦っているからそんなものではあるまい。

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