紀州漆器
11月第2土、日曜は、紀州漆器祭りで、今年は第19回だった。蔵の近所の川端通りが会場であるから、当社も売店前の広場でバザーをして賑わいに花を添える。 ひととおり見て歩く。のぼりから見てお盆の生産は日本一らしい。漆器としては日本3大産地とされる。地元だから、どんな業者がいて、どんなことをやってるかくらいは知っていないと恥ずかしいし、今春など欧州某国の大規模な温泉ホテルに小鉢を数百個売ったこともあり何が関係してくるかわからないから。蔵を見学に来た酒バイヤーがホテルの幹部を帯同しており、和食レストランは大量の小鉢を消耗品的に使用するが、東京の合羽橋で数が揃わなかったと言うので、偶然ですがここは漆器産地だからと案内して私がまとめてきた話だった。漆器と酒の関係では、当然酒盃と正月、婚礼の屠蘇器(とそき)となるが、紀州ということで、蜜柑の皮に漆塗りした盃が少し売店で売れるぐらいで、これまでなかなかビジネスには結び付かなかった。今日も屠蘇器を見たが、これも正月くらいしか家庭では使わないのではないかと思った。
別に正月以外でもこれで飲んでいいのだが、生活の洋式化の影響の深さに思いを致すばかりだ。漆器も洋風なデザインを取り入れたりしているが、日本酒も新しいスタイルの提案を図らないといけない。(写真は、中常漆工業株式会社の展示 073-483-4000)
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