米の耕作者減少の現実化
小雨のぱらつく週末に、か細い山道を夕暮れに越えていくのはただでさえ寂しい。これがお通夜となり、山間地で酒米を契約栽培してくれていた農家のことだとなると、気分はもう将来への不安やらで暗澹を通り過ぎたものになる。
そう言えばこの秋の収穫内容にちょっと気になるところがあったが、たぶん健康がすぐれなかったに違いない。
生産減少を上回る勢いで需要が減り、米余りはまるで解消せず価格は低落している。保護論争も盛んではあるが、後継者がいないのもはっきりしている。喪主は役場の幹部になられており、詣り手も非常に多かった。1時間はかかっていた経路が各所で拡幅、整備され、45分で着くようになっている。しかし棚田のかなりの部分は山林化したようだし、こうして1人、2人と耕作者が減っていくと谷間の平坦地も継続が危ぶまれる。
来春の作付けでどういう話がでてくるのか、冬の間に農業についてよく勉強しておかねばならない。
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