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2007年12月 8日 (土)

講話会資料を読む

今年も出席できなかったなぁ。

毎年12月初旬、酒造組合連合会(県)まで国税局の鑑定官が来られて、業界の状況とか酒質の傾向とかを講話される。社員は出席させたが、蔵元も大抵出席させる習わしであり、日程上というと、それより優先させるような日程を作ったことの見識が問われるわけだが、いずれにせよ欠席した。

資料が翌日手元に来るが、全国市販酒類調査の結果を読む。普通酒は無視して純米酒等の特定名称酒では、アルコール分は年々低下傾向にあったが、ここ数年は横ばい推移、吟醸酒はやや高くなる傾向、とある。小売価格を抑えるため15度台にする吟醸が減って、一応品質上ベストとされる16度台の出荷が定着したかもしれない。

酸度だが、純米はやや高くなる傾向。「きれい」よりは「飲みごたえ」を評価するマニアや呑み助の意見がちょっと強くなってきたか?

アミノ酸度は、純米が他のカテゴリーに比べてやや高いようだが、考えれば当然だ。今年は低下とある。ちょっとすっきり気味か?

甘辛度は、純米で辛い方向へ変化してきているようだ。濃淡度はどんどん濃い方向へ変化している。特に純米で。

つまりやっぱり飲み応え重視化が出ているようだ。

吟醸の香気成分では、リンゴ様の芳香のあるカプロン酸エチルが年々増加する傾向にあるという。例の酵母の普及だろうか。みんな売れるために対策をとっているのだろう。カプカプしてるとか文句言ってる人も多いに違いない。

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