ぬる燗
「ぬる燗」信仰のような物が酒ファンの間にはあるが、ベテラン専門店の店主さんから、一歩踏み込んだお話が聞けた。「低温から加温して40度になったぬる燗と、一旦50度以上の熱燗にして、それから温度低下したぬる燗は違う。後者が余計な香りも飛んで味もよりまろやかだし、加温中のぬる燗は香りもやや問題がある」、そうだ。
ついでに器は磁器で薄い、口が広がったものがいい。内側の模様はない方がいい、と。
たしかに燗冷ましはうまい。公式利き猪口の宇平を厚手にした飲み屋用の普及品や、そのミニサイズは広く利用されているが、空けるのに顔を上げる必要がある。朝顔型の猪口は器を傾けるだけで飲める。これもたしかにそうだ。あの蛇の目入りは利き酒用であって、飲むためにベストとは限らない、ということらしい。
まぁ好みと雰囲気なんだけど、とことんこだわるのもまさに好き勝手という所だけに、たまには器について考えてもいいだろう。
加温中のぬる燗についても温度ムラ、対流、容器との接触等いろいろ影響もあるだろう。一旦充分加温されて酒器に移った方が問題は少なそうだ。
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