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2008年2月 6日 (水)

米に自由市場は可能か

今年も早々と酒米の作付け面積の打診が始まった。来社した米屋さんに、割れやすかったということで、山田錦の栽培面積をどこはダウンだ、どこのは良かったからアップだとか要求し、特に本場産地からの入手ルート拡大をお願いした。

いったい米のような農業に自由市場は可能なのか疑問に感じる。流通だけとかなら自由市場的にできるかもしれないし、そういう流れだが、そもそも生産は種籾から始めてかなり前に作付面積を決めねばならない。いったん苗を植えたら、途中でやめることもないし、天候、災害で予定どおりに収穫されるわけでもない。少なくとも計画経済的なところは残るわけで、未だに価格に政治的影響が出ている。

何度聞いても理解しきらないが、19年度も米は40~50万トン余ったそうで、仮払金を60㎏当たり7000円まで切り込んだのに、参議院選挙で自民党が負けると、一転、政府米は買入量を44万トン増やし、60㎏当たり14300円の買取価格になったというから、政治価格でしかない。また余るのは目に見えているから、普通なら4月~6月に安くても売りに出てくるはずだと米屋氏は言う。ところが、衆議院選挙は、議長をやりたい首相が洞爺湖サミット以降に伸ばすはずだから、それまで米価が維持されないと自民党が選挙に負けてしまう。ではそれ以降まで在庫を抱えると、また新米が出てきてさらに余って、秋の価格は大変なことになるだろう、という読みらしい。中核となる専業農家に直接払いする構想は頓挫し、頭数が多い兼業農家を選挙対策のために優先せざるを得ないということらしい。それでは、経営の集約や生産性の向上は進まないから、日本の米農業は衰退の道をいくしかない。民主主義は頭数か。

 これが正しいのか、それだけでないのか、小規模な有機農業をしている人達のことや、酒蔵が自作田に合鴨を放ったりしている様子も頭に浮かぶが、今夜も考えはまとまらなかった。ただ、私は安く買おうとばかり考えているわけではない。どうせ他社も同じ価格で買うのだから。損のないように見ておく必要はあるが。

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コメント

てか…自給率あがってもなぁ

畜産飼料はアメリカ(カーギル)に牛耳られてるわだし
自給率あがっても国策企業カーギルに金玉にぎられたら安全保障もなにも意味ないな

企業参入も結構だが将来起こる可能性の高い食糧難にそなえるなら
企業では株主にさゆうされるから国策でうごく専業の個人農家をのこさないと

カーギル資本に乗っ取られた途上国の農業みたいになるな
強引な地上げで土地は失うわ大規模機械化農園はたいした雇用は生まないわ
農園は輸出にまわされるため国内な食料不足だわ
そのくせなぜか収穫期にかぎりカーギル食料支援するから農産物価格が崩壊して国内むけ農業は壊滅的打撃うけるわ

市場経済だ自由貿易だぬかすアメリカがカーギルと癒着して穀物牛耳ってるからなぁ…

投稿: | 2008年3月 2日 (日) 20時57分

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