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2008年3月14日 (金)

比べ飲み

 地酒なら地酒で複数の銘柄の酒を、少しずつ味わうことを「比べ飲み」と呼んだのは、最初はたしか篠田次郎先生だったと思う。1杯目はA社の大吟醸、2杯目はB社の純米といった具合で、機会によるが、まあ1回3杯から5、6杯まで(小さい吟醸グラスでの話)が普通の飲酒量だろう。筋切65ccなのはわかっているので容易に飲酒量はわかる。言われなくても地酒のある居酒屋のうちグラス売りだとこういう飲み方になることが多い。大型の吟醸グラスだと110cc、表面張力を使うと120ccくらいになって、3杯でもう結構になる。プラスチック製の朱桝にこの吟醸グラス大を入れて、わざと桝に少しこぼして140ccくらい提供する店が以前は多かったが、これは店主が気前の良さを示すアピールみたいなもので、まさに居酒屋そのものだったが、ちょっとこのスタイルはヘビーユーザー向き、まぁ酒蔵直営店向きとなった気がする。少ない種類を何杯も飲むのに向く。これではせいぜい2オーダーだと思う。

 かつては他社の酒など飲まずに自社の製品を固定的に飲む人をいかに増やすか、あるいはある飲食店で自社の酒だけが飲まれる状態にすることに、メーカーは力を注いできたと思う。今でもそういう戦略のメーカーもいるだろうが、しだいに変わってきている。どうせいろんなお酒を飲まれるでしょうが、たまには当社のお酒も飲んでください、というわけだ。ましてや料理との相性だのとまで言われる世の中になって、最初から同じ酒を飲むなと言ってるようなもので、基本的に何にでもあう、合わせやすいのが日本酒のいいところなのだから気をつけた方がいいと思う。相性のいい料理を教えてください、という問い合わせがあるたび、「何にでもあうわい」と言いたいのをこらえているのだが。

 今日は最近、都心の場末?に出てきた、3杯500円という立ち飲みスタイルだった。ここは約20強のメーカーの酒を数種類ずつ置いている。A社のXアイテム、Yアイテム、Zアイテムという選択もできるから、同じメーカーの製品の癖も知ることができる。常連さんに今あんたの蔵のアイテムが2つしかないから困ると言われたが、こんなことを言われるのは、ここぐらいしかない。つまみはほとんどない。しみせんべい、クラッカー程度である。Img_3104

満員御礼のようだが、そら安いわ。

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コメント

ここって、もしかして、
某名酒センターですか。
記事リンクさせていただきました。

投稿: 合氣堂 | 2008年3月15日 (土) 10時55分

そのとおりです。合気堂さんならどういう所かおわかりでしょう。日本酒センターなんて昔ありましたが、あれも3種3杯で500円だったはずです。ここがそのノリを浜松町でやってくれたのですが、その後新橋駅前ビル1号館1階で長野県のお酒で始められました。その地下の立ち飲み「吟」さんが1種1杯360円(0.8合パターン)が早かったですが、それくらいが立ち飲みとしては価格の限界で、センターの場合は立ち飲みではなくで、利き酒場に近いと思います。

投稿: 不断齋 | 2008年3月15日 (土) 15時30分

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