蔵見学
この季節になってくると蔵見学のスケジュールが混んでくる。12月は売る方も忙しいから1、2月の手空きの時期に仕入先のチェック、開拓が理想だろうが、お客さん(販売店にとって飲食店、飲食店にとって消費者)には寒い時期よりはもう少し暖くなってからの方が集まりやすいということになる。4月になると酒造りが終わってしまう蔵が多い。というところか。
通常観光蔵を標榜していないかぎり自由に見学を許す蔵はない。品質重視なのかどうかかえって疑われてしまうからだ。当社においては資料館があるので助かっている。こちらはいつ来てくれても入っていただける。
片や都会側でもそろそろ新酒を楽しむ会とかが開催され始める。これも蔵元から人が出て行けば受けはいいのだが、この週末は見学会と重なって出て行けなかった。所詮限界はある。
この週末もいろいろな話が聞けた。糖尿が得意なお医者さんもいれば、マニアなおじさんもいる。引率の大将には、容器の質で酒の味がどう変わるかで補習を受ける。金盃(酒銘ではない)で飲むと何でもうまいそうで欠点を消してしまうらしい。そりゃそうだろうな、雰囲気からして豪華です。すぐ盗られてしまいそうなので、実用されているのは見たことがない。銀、錫は良い点、欠点がより強調されるので、酒質を判別するのによろしい。西洋のワイン製造でも錫の器を首からかけて、樽ワインを利いて廻る写真を見たことがあるが、日本でも銚釐(ちろり)や杯に多く使われているのは熱伝導がよく温まりやすいだけではないらしい。
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