瓶燗急冷
連休前の金曜日、多事な一日だった。今日で造りはお仕舞いで、明日季節の3人は但馬へ帰っていく。清掃や記帳に追われているようだが。
その脇で通年社員の製造員で、導入されたばかりの瓶燗急冷器の初作業をやっている。機械屋さんも初回だからと付き合ってくれていた。対象は純米吟醸の中取りで、去年は半切り桶でやっていたから、進歩には違いない。機械というよりは道具であって、ステンレスの四角い桶で、まんべんなく湯や冷水が下から行き渡るようにしただけのもので、6本入りのプラスチックの箱が16入る、つまり96本がワンバッチというスタイルである。20分もあれば、液温は65度に到達する。桶中央と端での温度差はなく設計に合格点を出した。1分置けば今度は冷やし工程、都合45分ほどで一桶の作業が終わる。2桶入れたので1日5、600本はできるだろうしそう人出を要するものでもなさそうだった。プラスチック箱を細長い桶の中を徐々に押していくやり方とどっちがいいかは迷ったが、作業が楽そうなので、静置方式にした。
また最終日とあってか、資材屋さん、もやし屋さんと来訪がある。そうこうしていると予定通り他県の蔵元さんが社員旅行で白浜温泉へ行かれる途中、見学にと寄っていただいた。見せればまたの機会に先方の蔵も見せてもらえるだろうし、やはりわかった人と意見交換をするといい刺激をもらえるものだ。またその脇を梅酒製造工場がベースになる純米原酒を引取に来られた。その工場も自社でされているホワイトリカーベースの梅酒やら他のアイテムも好調で増産のためタンクを増設される等設備投資だそうな。今年は青梅の価格が上昇しているらしい。中国産から国産回帰の流れが出ている。ただし高いものは売れないらしい。良い傾向なのかどうか。
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