メニューを見てぼやくおじさん
居酒屋のマスターと別の居酒屋で飲むのはスリリングな刺激である。勉強会といってもいいのだけれど、やや接待的な当方に対して相方は当然メニュー、値段、設備、サービス(分量、盛りつけ、器、従業員の態度)と突っ込みまくるわけだ。酒については言いたいこともあるが自社製品を置いてくれていれば通常何も言わないから、相方の「憤り」をどこまで共感していいのか少し悩むのだが。たしかに、もはや燗酒を頼む人間は無視してよいという前提で入った2軒の店のメニューは組まれていた。また燗酒はどうして最も安っぽい銘柄を指定しているのか、他のアイテムを燗にしてくれとは言えないようなメニューの書き方である。
納めている値段などわかっているから、燗酒は儲けすぎで、マズイは高いはという、日本酒嫌い人間を養成するために居酒屋をオープンしているようなもんだな、こりゃ。とはいつも思う事だ。
そうは言って正1合はいる徳利に変えようかと悩む(消費者の表示への関心の高まりを気にしている)人も出てきている。正1合入らなくても、大小表示にしておけば問題ないだろ、と私は言うが、それにしても、150mlはないという器で680円の燗酒、それも店への納価が1.8L1000円以下は確実のやつはダメだ。せっかく純米とかきちんと出してるのに。
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コメント
ドイチェ(ドイツ)まんかはビールのジョッキに赤い線が入ってて、ここまで入れるってなってるらしいですが、ドイツ人にはそこまで必要かも知れませんが、日本人にはコップへの盛り上げ方のテクニックにも違いがあるし、まして枡にコップ入れてこぼすのに枡の内側に線引いてここまでこぼすってのも人情が足りませんよねぇ。ではこの辺でごめんください。
投稿: 中谷 | 2008年4月16日 (水) 16時51分
グラス上面に表面張力を利用してこぼれない限界まで入れるのを居酒屋でよくやってますが、最近醤油皿を下に置いてこぼれるのを受けることができるようにしています。口を近づけて吸うのが不細工という意見もありますが、私は凸レンズみたいな液面の輝きが好きでして。
最近オープンしたある高級回転寿司のオーナーがその友人に、メニューに2合とか1合と書いているのはよくないと言われて作り直してましたね。正確には納入の酒屋に作り直させた。か、上からシールを貼らせたか。大小表示が無難では?
投稿: 不断齋 | 2008年4月22日 (火) 09時10分
そうですよね、日本酒は日本人にあったやり方で玉虫色の文化が良いと思います。
でも酒の盛り上げ方も近所の炉辺では昔の店員さんは上手だったのですが、最近の人はその技を受け継いでなくてやはりコップの下に受け皿置いてこぼすやり方、ここにも後継ぎ問題か!?
投稿: 中谷 | 2008年4月22日 (火) 16時47分