山中問答酒
李白のあまりにも有名な山中問答を思い出したのは、奈良の山中で久しぶりにある酒屋さんと話した時だ。李白が、一生山中に暮らしたわけでもなく、既に有名人の彼が左遷だか気ままだかで碧山中にしばらく住んで、いやもしかしたら創作上そういうシチュエーションにして、桃園に清流が流れる別天地の心境を語りたかっただけかもしれない。それに比べれば今の日本の地方というか山中でこだわってはいるが純米酒や地焼酎を集めて商売をする心中や如何。自分にしても山中ではないが片田舎で日本の低生産性を代表する産業に携わる心境が、アル添中吟を純米化する時に小印名に「碧山」と付けさせている。脇書きが「心自閑」、読めないだろうなぁ。 もっともそれに甘んじているわけでもないけどね。
瓶燗の話をしに来たのだが、大変そうな所は見せないオッちゃんはすばらしい人格者だ。しかし山添村で黒牛仕立ての梅酒をネットを使わず売るのだからな。
当然、話は四方の造り酒屋のことや利き酒に及ぶ。東京に問い合わせて得た情報、ここでの話、自分の経験、3者を付き合わせると判然とすることも後であった。やはり歩くことは大事だ。
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