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2008年6月 6日 (金)

特別純米酒

ある酒ファンの会から「特別純米酒」と「純米吟醸」の違いについて、アンケートを求めてこられた。長い答えを書く時間がない。大手なら担当がゆっくり集中できるだろうけど。しかし案外こういう作業は大事なんだよね。まぁ会へ出席してそこで話すのが確実だいうことで、FAXは走り書きで終わった。「吟醸」という語を簡単に使わない方が、その蔵の「吟醸」以上のアイテムの格を高めるという考えで、精米歩合57、58%前後、仕込み規模1.5トン~2トン前後のスペックのアイテムを「純米」で出すところもあれば、それを純米吟醸にすれば、1.8L2500円見当で買いやすい純米吟醸が提供できて需要が広がるだろうと考えるのか、要は蔵の方針しだいということだろう。1.8L2000円の純米吟醸や大吟醸が見られる一方、3500円の純米酒だってある。もっとも、精米歩合と仕込規模だけではない。米の品種、産地だって大きい。消費者の一部(特に関心のある層)にはややこしいから日本酒需要が減ってるのではとのご指摘もあろうが、ここの蔵ならこうだろうとかポリシーを想像してもらうしかないようだ。

 現に当社で純米吟醸の高い方と安い方で1.8L瓶で600円の価格差をつけているが精米歩合は同じ50%、ともに山田錦100%使用なのだ。山田錦でも産地で質や価格はかなり違う。もちろん仕込み規模は高い方がかなり小さい、つまり丁寧に仕込めるということだ。なお特別純米酒と表示したアイテムは当社にはない。

 

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コメント

初めてコメントを書かせて頂きます。
実は名手酒造様とは以前からお取引させてもらっていましたので、このブログは毎日楽しみに拝見させてもらっていました。(但し、一介の社員ですので店名は伏せさせて頂きます(^^ゞ)
さて今回の特別純米の話は当店のお客様ともよく出る話題でして、同じ精米歩合の酒がA蔵では特純、B蔵で純吟という疑問に対して「吟醸酵母を使っているから」とか「吟醸造りをしてるから」などと言って逃げていましたが、今回の説明が至極シンプルで明快な答えのようですね。非常に参考になりました。
R瓶の記事のときも勉強になりました。これからも時々書き込みさせて頂きますのでよろしくお願いします。

投稿: 七号車 | 2008年6月 6日 (金) 19時33分

お返事遅れました。というか断続的出張で余裕がなかったものですから。今日は有名な蔵元さんの講演を聞く機会がありました。特別純米どころか、純米吟醸以上が標準という体制で平均精米歩合48%だそうです。一口で良い酒を造ると言っても、本当に蔵によって考えてられることは多様なんだということが実感されました。私なんかはもうこういう機会があっても技術や設備のことなどあまり気にとめません。蔵元のキャラや経営方針に絞って聞いてるんですが。

投稿: 不断齋 | 2008年6月15日 (日) 21時40分

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