五百万石稲刈りは月末(富山)
毎年恒例の圃場見学と農家への挨拶、懇談をしに富山へ行ってきた。山地が迫っていて、用水は豊富できれいだ。酒米産地としての地位向上を真剣に誓っているグループの圃場はいかにも行き届いた管理に見えた。専業で経営面積が30ヘクタール以上、これが今後の「担い手」なのだ。こちらが酒造の担い手になれるかは当確はでていないが、先方はほぼ間違いあるまい。今年の作況は102程度、分蘖数24、25というあたりか。肥料高騰の折、窒素をたい肥から得る方への動向も感じる。政治的配慮もあってやや高い相場で始まっているが、需給関係からそう続かないという観測を聞く。散居村というやつか、大きな間隔で各戸大きな農家が防風林付きで見られる。堅実で豊かな地域なのだ。扇状地なんだろうな。標高は100mないようだが、もう秋の風を感じた。五百万石はここ数年買わせていただいている。山田錦は買ったり買えなかったりだが。五百万石はもう月末には稲刈りだそうで、あっという間にまたバタバタ製造手配に追われるようになる。
けっこう近くを東海北陸道が走っていて、名古屋まで3時間で行ってしまうという。高山あたりは1時間と聞くと、昔電車で延々旅行した感覚が打ち砕かれてしまった。城端線という単線で福野あたりからだと高岡まで30分はかかるから、時間感覚では和歌山から粉河程度まで川沿いを登るのと同じくらい中心都市から離れているわけだ。一度車で縦断したいな。
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