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2008年8月23日 (土)

山田錦作況

今日も続けて酒米だ。富山から帰った翌日、今度は兵庫から米関係の方が来社、山田錦の話になる。

かの本場でも清酒需要の減退の影響は免れず、10年前頃から契約面積は減少、ピークの3分の2になっている(作付面積が、ではない)。とうとう当県まで来られるわけだが。現状の作況は平年作からやや良程度。ただし飯米の作況と山田錦の作況は一致しない。たぶん山田錦は非常にオクテであるからだろう。その出穂は8月の26日から28日頃かららしいが、この時期の天候が影響するらしい。強風が吹いたり台風を食らうと大変なのだ。この調子で9月に朝晩が冷えると登熟歩合があがる。10月第2週が稲刈りと、酒米№1の品種は遺伝子で決まっている。たぶん日照時間の変化で生育がコントロールされているようで、早く植えたりなんとかしても変わらないのだ。人間の邪心を抑える意味でも王者である。

富山同様資材高の話をするが、本格的な肥料価格の上昇の影響は来年で、この春はまだ価格があがっていない。でも7月に7割上がったとか聞くけど。窒素の補給をたい肥に振り替えるアイデアについて聞くと、たしかに安くはなるけど、たい肥を圃場に入れる作業は大変労力がいるという。そう、その側面も考えないとね。「作り三等」の説明がよくわからなかった。特定名称酒は検査を受けた三等米以上に限られる。掛け米として三等の需要が高まっているらしいが、わざとやる意味があるのか、どうやってやるのか不明だったが。もう少し聞き込まないとな。

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