知らないのはお互い様
酒造業界の苦境が伝えられて久しい。今や他業界の人との日常会話において、酒造業界の枕詞に「構造不況の」とか「不振で苦しむ」とかがつけられるようになった。妙に偉さぶる田舎の旦那も減ったが、採算を考えずに需要家に甘い対応をとるメーカーもやや減ってきたのはいいことかもしれない。この日曜は大阪で8年ほど、地酒の蔵元を集めての会に参加してきた。そんな印象を強くもし、結構苦しんでいそうな話も聞いたが、PRイベントに出ていられるならまだましな方だろう。3次会まで付き合ったが、当社が地元で過半を出荷しているにもかかわらず、県外ばかり売っている蔵だと思っていたという人がいた。大変な誤解だが、他県の蔵なんてそう情報は入らないのか、歪めて伝わるのか。お互い何か参考になることはないかとか探る感触がまた楽しいんだが。何も売る話だけではない、設備や技術、人材、原料とかテーマはいっぱいあって、各種イベントに参加して思うのだが、会場だけで帰ってしまう人が多いのは、自分には信じられないくらいもったいないことだ。毎年少しづつではあるが人も蔵も変わっていく。これには終わりがない。
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