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2008年10月 6日 (月)

金融危機とは無縁なんだか何だか

東京で週末を過ごして帰ってきたが、来そうだね、下の方へ。これは不動産、金融ネタだ。経済誌を2時間くらいかけて移動中読み込む。酒については例によって緩慢かつ得体のしれないアメーバのような市場の動きだ。金融危機と同様どうなっていくのかわからないが、より身近なだけに必死にさぐるしかないのだ。

土曜日に地酒イベントを開いてくれた銘酒居酒屋では、斗瓶囲いばかり集めて9品を廻してくれた。冷静に考えると少しずつ味を見ていくという意味では一人50CCにも満たないから、そう大量に使用したわけではない。うまく演出していたな。しかしこういう部分を見た一般の参加者が普段どういうものを飲むことになるのか、ちょっと考えこまされる。もしかしたら、日常はチューハイか発泡酒で、日本酒はこういう店で稀少品を舐めるだけになりゃせんかな。そもそも通常の純米酒が日常生活の食中酒として行き渡るように、こういうときだけのために稀少品を配分しているのだが。

日曜日に参加したイベントは、ファン感謝デーの性格を強めていた。新規顧客の開拓や既存客への顔見せと今期製品をチェックしてもらおうという意味合いはなくなりつつある。地方の酒販店はテーブルに立ち寄ってくれるが。

そんな会場からの帰り道、明日から開店のお店のスタッフといっしょになり、何だ自分のねぐらの近くじゃないかと、ご挨拶におじゃますることになった。オーナーと話すと、あるお店に安定的に自社の特定のアイテムを置いてもらおうなどというのは不可能なことだと思わざるを得ない。この店だけの話ではない。この20坪ほどの地酒に尖った店の保有アイテム数は160にも及ぶ。メニューにのって居るのは一部で、隠し銘柄も多い。1,2本づつ入っていくしかないし、どんどん入れ替わっていく。特定の客の指名がないと追加しないだろう。わざと切らせることも彼らは厭いはしない。

オーナーはきちんと有名蔵元で一冬製造に従事してきている。たぶん、これから来ると予想される長期の不況にも充分な耐性はありそうだ。地酒に注力するお店もそれぞれ戦略があり、多様性がある。聞いてはいたが実感した。

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地酒」カテゴリの記事

コメント

 やっぱしなんでも経済の地盤上にあるんですよねぇ、日本酒造りって職人技だけって思うけど、原料の米の値段、運送費、蔵人の給金、金持ち共の投機も経済ですが庶民の暮らしこそ経済なんですよね。ではこの辺でごめんください。

投稿: 中谷 | 2008年10月 8日 (水) 14時59分

今回のお話とちょっとスケールは違うのですが、当店でも似たようなことがあります。

例えば、当店でお飲みいただいた銘柄をお客さまがいたく気に入ってこっそりご自分で買おうと思い立たれた場合、同じクオリティの製品にであうのが日本酒の場合とても難しいのです。

同一銘柄内の特定名称酒だけでも一般の方にとってはずいぶん種類があるなぁ、というかんじですし、米の品種をいれれば更に幅が広がり、あらばしりだ、中取りだ、斗瓶ものだとなると、せっかく日本酒の魅力に開眼したお客さまでも「手におえな〜い」と諦めてしまわれます。また、たとえ同じラインの物でも、日本酒は開栓の時期にによっても印象が変わりますから尚更です。

「だから日本酒はこのお店で飲むだけにするわ..」と言われてしまうと、店としてはありがたいのですが、これで日本酒愛好家の裾野を広げてることになるのかなぁとちょっと不安になります。まだまだ道は遠いです。

投稿: ukoki | 2008年10月15日 (水) 01時44分

醸造酒の本質ついてますね。清酒で最も安定的な品質を出そうとすれば、長期に貯蔵しブレンドされたアルコール添加のものになるでしょう。まともな酒としては本醸造クラスで、新潟の有力メーカーのこだわりに根拠なしとはしません。純米では少し難しくなります。大吟醸関係になるとタンクのブレンドはいやがるし、余計ばらつきが出るでしょう。一期一会だとか恰好いい事をメーカーは言えません。お前とこのはいつも違うよなで終わりです。

投稿: 不断齋 | 2008年10月15日 (水) 05時06分

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