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2008年11月22日 (土)

純米化率ランキングを酒造組合総会の後作る

酒屋の社長の仕事としては、税務・組合関係だけは社員を使えない部分です。今年も総会を、海南でやってまた県でやって、二重構造で年に2日も費やします。自分もいい年になってしまったのに、そのまた親と同じ年くらいのメンバーが中心だとなると、下を向いて資料を読んでいるしかありません。総会時期だからか全国の統計が年間でついていて、最新の統計データとなります。平成19年9月から20年8月までの課税移出数量があり、全国で669,629キロリットル、約372万石(一升瓶で3億7200万本)、対前年96.0%とあります。和歌山は2668キロリットル、約14800石(93.3%)、輸出が全国で10,298キロリットルありますから、当県の4倍ほどは輸出されているということで、いかにシェアが低いかがわかります。それにしても昨年に比べて出荷を増やしているのが、山梨と山口、沖縄、輸出だけというのはいただけません。酒質の内訳まで見ると東日本が純米酒カテゴリーでは数量を伸ばしており、明らかに販売方針のシフトが伺えます。それでも全国の純米比率で8.7%、まだ1割もいってません。我が県は純米化率18.9%、これは結構高順位です。あまり大きくないメーカー主体の我が県で当社が1割程度の構成ながら95%くらいが純米ですから、そういうところに貢献できたのは光栄です。当然商売上は他社が当社の分を狙ってきますから、いやいやながらであれ純米比率が増えるわけです。同業者を動かすというのは、かくも難しいもので、絶対感謝などされません。

トータル数量の対前年比で和歌山以下のところが18県、7割台というところもあって悲惨な状態です。千葉、栃木、福井あたりは純米で2割以上伸ばしていますから、かなり地域間格差もついているようです。

ちなみに純米+純米吟醸の構成比、純米化率といっても良いでしょう。これのトップは石川42.9%、2位山梨35.5%、3位宮城29.9%---で9位が和歌山です。近畿では奈良が5位26.6%、滋賀13位13%。つまり近畿の灘・伏見以外が差別化のため純米化に取り組んだ傾向がはっきりでています。エクセルでたまに遊ぶとおもしろいものです。7年ほど前のそれと比べると、杜甫のように涙があふれてしまいます。開けるかどうかわかりませんが、ファイルを付けておきますから、お暇な方は見てやってください。

「200808.xls」をダウンロード

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地酒」カテゴリの記事

コメント

エクセルのデータ拝見しました。純米比率は微々たるものですが全国的に上がっているのは事実みたいですね。某グルメ誌の戦略とかもあって純米志向の蔵も増えてきてますし、酒屋の店頭に立っていると純米酒(純米吟醸も含む)を積極的に選ぶお客様も多いと感じます。しかし一方で大手のパック酒が売り上げのかなりの部分を占めていたりもするのもまた事実・・。
しかし山梨と山口以外軒並み前年割れは正直しんどいですね。

投稿: 7号車 | 2008年11月22日 (土) 20時55分

8月までというのは年度途中という感じで、通常販売年度FY(4月から翌年3月)、製造年度BY(7月から翌年6月)の統計が国税庁から発表されます。

業界全体の数字は、たしかに大手の部分があって、「地酒」なり「名酒」なりを考える場合にはちょっと問題ですが、動向はうかがえると思います。

ありがとうございました。

投稿: 不断齋 | 2008年11月23日 (日) 02時01分

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