皆造
造りが全部終わるのを皆造(かいぞう)と言います。明早朝に但馬へ4人が帰っていきます。杜氏はだいたい最後の日にならないと帳面を締めることができません。蔵元と今度来る人数、修理の希望箇所を打ち合わせます。若手の地元社員とは別途会議をしたのですが、そこでは今後数年から10年分くらいの修理、投資項目が挙がりましたが、杜氏の方は雨漏りのことだけ頼んでくれました。梅酒に廻す分もあってか少し去年より増えた結果になっています。米がよく溶けた年だったので、粕歩合は低めでした。よく言えば味がのっていることになりますが、言い変えればやや甘い目になったということです。
雨漏りか、梁の修理も。明治初年頃の、100mほど引っ張ってきた蔵だからな。しかも柱や梁はもともと田辺の醤油蔵のものを解体して海を引っ張ってきたのだそうで、それならいったいいつ頃の材なのだと思ってしまいます。いくら太いアカマツであっても強度は弱っていたのでしょう。大工が金槌でたたいて周りも調べていました。
いよいよゴールデンウィークに入る頃、酒蔵の方は修理の期間に入ります。
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