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2009年6月 5日 (金)

限られた予算の中で

どんな業種、業界でも事情は同じことだろう。次の設備投資をどうするのか、何を買うのか、ということは経営者なら必ず悩むところだ。何しろ予算は限られている。

季節的に造りが一服すると売る方は日々の取引に加えて都会での行事になるし、蔵では修繕、設備投資、もちろん原料米は田植えになる。そう、この週末は田植え視察と顔出しで兵庫と和歌山県内へ出かける。

さてどの機械、設備を買うかということについて、社員の自発的提案があればいいだろう。しかし立場上必要に迫られないと要望しないのもわかった話ではある。自分でこれがおもしろそうだとか販売業者や設備屋の提案で決めてしまうと現場のニーズに合わず、最悪の場合使わないで放置されるケースまである。ここは現場との擦り合わせが必要だが、本音はなかなか言わないものだ。結局リスクを冒して挑戦するのは大企業でも零細な家業でも同じ、孤独な経営者の仕事のようで、ろくでもない機械を買うのは経営者の努力と見識の不足に他ならない。借金しても買うとか、果ては新築だとかはとても社員が提案できるものではない。

昨今の設備投資は生産量とか効率拡大よりも、よりこだわった品質確保とか少量小口化対応にウエイトがあり、モーターのついた「機械」ではなく、道具に近い対象を買うのか、今ある機械の修繕、交換、改良が多い。このままだと動いているのは中古機械ばかりということにもなりかねないが、田植えを見ながら考えるしかない。

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