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2009年7月31日 (金)

湯浅伝統的建造物群保存地区(和歌山県・有田郡湯浅町)

湯浅の町並み保存地区で古民家を改装して売店を近頃オープンした所があります。もとはそこで住まれていたというから本物だし、意味があるのは、農産物のネット販売で結果を出して勝ち続けている所が、実店舗を出されたということです。千山庵と号して切妻造平入のお店で鍛治町通りにオープンしています。早速お酒もお取扱いいただけたので、早く訪問したかったのです。Img_23032_2

湯浅という街は醤油、味噌の醸造で栄えた港町というイメージですが、実際江戸時代を通じて、和歌山城下を南に下れば、一番大きい町はここだったということで重要な港でした。もっと以前、南北朝期では宮方湯浅党の根拠地で歴史的にも重要とは心得ています。

戦後、特に80年代以降、昔からの町は、平地の少ない紀伊半島においては商工業用の充分な土地がないため郊外へ人口や施設が移り、あるいは郊外の幹線道路沿いへ進出してきた外部の商業施設に顧客を取られ、中心市街地がさみしくなりました。どこの町でも似た流れです。

当社周辺の海南市黒江やここ湯浅で活性化の取り組みがなされ始めたのはありがたいことには違いないのですが、どうも湯浅の方が統一感や熱意が感じられます。16世紀末といいますから豊臣天下の頃でしょうか、熊野街道西方の浜辺を整地して開かれたと解説しています。せいぜい2,300m四方の狭いエリアですが、駅からは800mも歩けば充分という感じで、ぶらりと歩いて廻れそうなあたりがいい感じで、平日でもちらぽら散策する人を見かけますし、行灯祭りやしらす祭りと振興、PRに努めてられます。

ただノスタルジックだけではダメで、結局ここでも新店ができた背景には、ネット販売で成果を上げたという今の市場での競争力があるということで、資料館を持つ当社にとっても意味のある事実です。

さっそくランキングなんか張り出すあたりがネットのバックグランドを感じさせてくれます。店内では、レトロなレジや昔の駄菓子屋風の陳列なんかが親しみやすさを感じさせます。

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2009年7月29日 (水)

青春18きっぷで首都圏から和歌山まで日帰り?

取扱店の酒屋さんがたまにアポなしで来訪される。言っておいてくれればもう少し最初から愛想よくできたんだけどな。それに留守の時多いですから。それにしても聞いて見れば青春18きっぷで神奈川から日帰り?、できるんかいな。最後はこだまの分だけ別に買う?若者はいいなぁ、でもなさそうだったけど。シーズンで5枚使いきらんといかんのよね。当社だけ寄ってすぐ帰ります?その心がけはありがたいんだけど、もったいなくないか。湘南の海なんて夏は海の家とかで忙しいんでしょう?。だいたいああいう所はいろんな人が押さえていて、納入業者なんて忙しいだけで、もうからないんだって?。それにしても、よほど電車好きなんだろうな。閑散期に蔵の状況や方針を確かめたり、提供商品についての協議で蔵廻りされる酒販店はたしかに多い。もちろん行かないのがポリシーだという専門店もいらっしゃる。うまくやると東京まで2300円で行けるわけか。行けるけど往復は無理やろ。4600円でOKか。でも背中痛そう。一回「人民列車」でGW頃ほとんど立って東海道を移動したことがあるが、楽しいけれど恐ろしい記憶の一コマだ。18きっぷといながら年齢制限がない。春、夏、冬のシーズン中5回分買わんといかんという、微妙な商品設計が楽しいのでロングライフ商品になっているようだった。チケットショップでバラ券買うという手もありそう。これはちょっと高度な技みたいだ。いずれにしても自分の場合、さっさと帰るか行くかを選択することがほとんどだ。京都とか岡山とかやや長い目の所で試す価値はありそう。

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2009年7月28日 (火)

食べ物マンガをたまに読む(もやしもん8)

「食に関係したマンガは全て読んでいる。」というお得意先が見えた。酒だけではない。広い範囲で食の仕事に関わって来られている。そりゃ全部となると大変な量だし、ストーリーどうこうより説明的部分も多いから、大変な知識になるだろう。マンガの描写はかえってノウハウが読まれやすいとかで書く方も遠慮するとか聞いたことがある。肝心のところだけ書くことができるからな。宣伝雑誌よりいいかもなぁ。そんなことを思ってると子供のもやしもん8巻目がころがっている。今度はビールかぁ。材料集めも大変やろな。と見ていると知ってるナギサビールが目についた。関西で唯一協力?。そうそう、盆の中日の下駄市は地元の地ビールできまりだ。儲からんでもいいから、今年はナギサの生ビールで行け。文句言うもんには、缶ビールで対応だ。8/14は(金)、いい曜日だし楽しみだ。

何のことかわからない?蔵の前を通る川端通りは毎年お盆の中日の夕方縁日のように夜店が出ます。「下駄市」として知られ、遠くからも人が集まります。蔵の売店の廻りの広場はフリマになるので、売店の利き酒コーナーは休憩、喫茶になるし、売店前でカップ酒やらビールやらも出します。そう、今まで何故ビールの売上げなんか気にしていたんだろう。海南で白浜の地ビールが飲める。それでいいじゃないか。

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2009年7月25日 (土)

新しい車の帰趨が決まるまで10年

今日給油したセルフ式のガスステーションでは「生しいたけ」を売っている。200円でビニール袋に入っていて、2人も社員がついているが、たぶんしいたけ工場に普段いる人達だろう。ここのチェーンは今後のガソリン需要が減るのを見越して、しいたけの工場での生産に乗り出された。去年決算対策で釣り銭がでないので有名な前売カードをまとめ買いして使い切るまで通い続けているんだが、主力店なのか、いつもしいたけを売っているのだ。ガソリンだけで言えば人件費を減らすためのセルフ式なのだが、生しいたけの宣伝販売の趣旨が給油客にわかるのかどうか。しかしさすがは実行力のある社長なんだなと思った。

そんな夕方参加した会の報告者はフルサービスのガソリンスタンドの経営者で、当然生き残り戦略は違う。6-8年のそこが強い分野の需要が見込まれる期間は、何と何もしない。その頃には電気自動車になるのか、燃料電池になるのか、ハイブリッド何だかの帰趨と街のサービスステーションの業態の動向も見えてくるのではないかということだった。それからやはりエネルギー関連の業態でやっていければ、ということだった。その10年でガソリン需要は3割は減る、SSはどの程度かは知らないが当然減るだろう。減るのは酒蔵だけではない。

蔵のボイラーはA重油だが、今のが寿命になった後、ガスになるのかそのままなのか、また別なのか、ちょっと電気は考えにくそうだが。結局今年買い換える配送車1台はガソリン車のままだった。

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2009年7月24日 (金)

古民家の再生にかかる費用

日曜に訪問した「桃源の郷 宮折」のオーナーさんが、今度は蔵を見に来て下さった。10年ほど前に昔の大庄屋屋敷を買取り相当な費用をかけて再生、活用を図った方で、数字は伏せるとしても当時こういう再生は坪25万?が相場だと言われたのでそれくらいかけられたということだが途方もない費用だったろう。こちらも資料館があるので想像はつくが、何ともやりきれない思いがする。しかし地域の民間施設どおしの提携を話し合えたのはありがたいことだ。

古民家を再生すると元の用途にどうしても影響され、今それを商業的に活用する場合の妨げになることが多い。駐車場の不足がいい例で、100年前ではどんな大きな家でも駐車場は確保していない。

酒蔵を見ていただいて、観光蔵ではないが、品質とか生産性にこだわったとしても古い外観や木造蔵の雰囲気を置いておかないと一般の方の理解を得にくいことを訴えた。それはそのとおりだとおっしゃっていただけてうれしいが、私としては、単純に設備投資と要員の訓練がはるかに大事だとは思っているのだが。ただ、まだ費用をかけても、酒という商品生産に使うので、大庄屋の屋敷よりはやりやすい。資料館という部分もあるが、私にしてからが親が作ってしまったものは壊すわけにもいかないと整理不良ながら維持している。それと比較すれば、かの屋敷の維持には当社に倍する負担が要るのではないかと思えた。

聞けば桃の販売もされており、自然の流れで増えていらっしゃるようで、「あら川の桃」と言えばトップブランドだし、まさに周囲は桃畑だから、今後の取り組みのひとつの方向になりそうに思えた。建築関係の見学も多いと聞く。いくつかのテーマが考えられそうだ。

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2009年7月23日 (木)

和歌山で弁当食うなら

今日も印象深い人に会えた。街の弁当屋さんがどんな想いでビジネスを展開されているかなど聞く機会もなかったし、面倒くさがりの私は外食なら店に入って注文した物を食べるから、あまり「○○弁当」やコンビニを利用しなかったからだ。「花むら」さんは現在11店を紀北に展開されている。センターが和歌山市内にあるが、現場はほぼ1,2人のキッチン+カウンターで、配達は原則しない。30食以上とか。広告もつきあい程度で原則やらない、とにかく食材原価にコストをかけて、質の高いワンコインから出発した意地を貫かれている。ご自分で切り盛りして2店までは全部やったが、後はいろいろな縁でやらせて下さいと言ってこられたのを対応された所が多いとか。それにしても平成10年頃がスタートだから年1店という恐るべきペースだ。今でも朝3時に起きられる。また食材と製品の質の維持に心を砕かれてらっしゃるそうで、テーマも当社に似ている。これから時々は食べてみないと。

この創業者の「熱意」「情熱」がともすれば規模が大きくなるにつれ冷めていくのが常で、どこの業界も同じようだ。そしてまた新しい挑戦者が情熱を持って入ってくる、無限のループになっている。

それにしても弁当を買う人の大半が主婦で仕事中の本人より多いそうだ。共稼ぎや高齢単身世帯の増加が理由らしい。オーナーさんにして驚いている。何せ家が汚れるとか後始末が大変とかで、家で焼き肉とか天ぷらはしない家庭が増えているというから何とも。

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2009年7月20日 (月)

三連休はゼニについて考えた

土曜は新宮で中小企業家の勉強会へ出かける。これは地域での生き残りのために経営指針を作って、雇用を守り地域にも貢献しましょう、というスタンスながら、いかに付加価値を生み出すかが前提にあるには違いない。夜中でも片道2時間以上かかるから深夜帰り着く。一転、翌日の日曜は紀の川市の旧桃山町にある江戸時代の大名主の屋敷「桃源の郷 宮折」(今は呉服商のご隠居が入道され屋敷を買取り予約制で場所を提供されている)で、アメリカ型資本主義の行き詰まりを見て「マネー」のあり方を考えようということで、NHKのエンデの遺言のビデオを見たりとかした。民主党の岡田氏が海南駅まで来るというのは見ておきたかったが、上がり口に置いた一箱の桃の香りが土間一杯に広がる古い屋敷で、カネに執着のない人達の話を聞いたのは体によかったのかもしれない。Img_21722

そう言いながら、翌日、大阪に出かけ、チケットショップに行ったり、ビジネス書を漁って帰ってきたが、いい話を聞いたところで、相変わらずせこい生活をする自分の体質を思う。

実は中国では体調は良かったが、帰ってから少し不調だった。家人に言わせれば向こうの方が体質があうからだろうとか。それほど徹底したスタイルではないと思うんだが。

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2009年7月17日 (金)

いきなり北京かよ 第三回

Img_19815 アメリカで生まれて日本で大きくなったセブンイレブンだが中国にも浸透するんだろうか。便利というのは誰しも求めるもので、ちょっと味は違うが充分いける唐辛子と鶏肉入りの三角おにぎりやら冷麺を、昼食に3日間買い続けた。ビニール袋は有料なのか不明だが言わないとくれないようなので、持参のバッグに入れる。日本より先進的だ。1元15円程度としても300円近くなるので、こちらの感覚では高いのかもしれない。それでも若者を中心にはやっていそうだった。文具、化粧品は少ないが、あとはちょっと見にはどこにあるのかわからない。しかし飲料はほとんど砂糖が入っていてこれは相当に違和感があった。路上では例の揚げパンを店先や屋台で売っていてこれもはやっている。5元くらいらしいが食べてみたいとは思わなかった。カルフールでも寿司コーナーが充実していて、1個1~3元、ほとんど見かけは日本と同じ。そんなイベント会場に腰を据えていると3日目は外食のお誘いがあり、通訳女史に譲ってでかけた。結構和食は浸透しているようだ。

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たぶん新三里屯の再開発地区であろう、経典的(ファッショナブルな)商業地区へ繰り出す。日本人オーナーの成功作で予約が取りづらいお店だったが、客層は外国人に中国の中間層以上という感じで、創作っぽい寿司メニューは巻き主体で、アイデアと工夫で運命を切り開いて来られた感じだ。その店にして、誰でも知っていて規模も知名度もある地方銘醸の飾り樽や一升瓶が飾られている。かえって紙パックだの三倍増醸や液化仕込安酒の記憶なしに高級とか健康的とのイメージでいきなり日本酒が当地へ入って来たのはよかったのではないかと思った。そのややバブリーな流れで、もっと他に銘酒はないのかという欲求が出てきているという段階なんだそうだ。大使館街も周囲にあり、国際色ある商業ゾーンらしい。

Img_20438 繁華街というと王府井と聞いていたが通訳さんによると外国人向けの店が多く、彼女たちは宮城の西方の西単へよく行くというから、最終日の夕方寄ってみた。商場、大厦、百貨と並ぶがケンタッキーも回転寿司もあって、知ってる李さんの山東省工場のガリも入ってるんじゃないかと思ったりしたが、ちょっと見には新宿周辺に似た印象だった。でもファッションビル食堂街のカウンター式のオープンな店でテーブルにセットされた電磁調理板で「しゃぶしゃぶ」らしき鍋料理をカップルがぎっしり詰まって食べているのを見ると、やっぱりここは中国だと実感する。

Mvi_20469 最終日は山本オーナーのお世話にて、前門の南方の昔ながらの民家(四合院胡同)風の利群烤鴨店へ出かけた。やや裏通りでこちらも有名、外人客も多い。日本で北京ダックというと皮のパリパリした所だけしか見ないが、ここでは皮の内側の肉も付いていたし、レバー、水かき、ハツ他、ダックをいろいろ料理したものが出てくる。専門料理というのは本来そのはずだ。それにしてもホテルのバイキングまで含めても野菜がおいしい。帰りは大雨に降られたが、運良く泊まったホテルの近所にあったこれも有名なマッサージ店で乾かして帰った。

やれやれという翌日、帰国の途に就く。山本ご夫妻、中央会、同行の蔵の皆様、それから通訳の卓女史大変お世話になりました。

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2009年7月15日 (水)

いきなり北京かよ 第2回

北京には大型の展示会場が2つあって、80年代にできたという北京国際展覧中心という古い方だがまあまあの展示会場だった。最新のが空港寄りにあるそうだが。ここは隣がカルフールで結構ごったがえしている。周囲は中層のマンションもあれば工場、事務所ビル、店舗もあり、胡同とはこんなものかという鉄柵ゲート付きの街もある。中心部に比較的近いという住商混在地域といったところか。朝陽区の北三環東路6号という、3号環状大通り沿いの内側と訳するといいだろうか。通訳女史の弁では4号環状以内は普通の人には家賃が高くて住めないというから、便利な方なんだろう。都心つまり天安門広場からは北東側直線距離8㎞あたり、空港も北東方約25㎞。地下鉄13号線の柳芳駅から歩いて10数分、市街地図さえあれば迷わないだろう。

投宿先が京倫飯店という日航系ホテルだったが永安里駅から1号線で1駅の建国門、ここで2号線(環状)で東真門まで3駅、13号線への乗り換えが結構長いが1駅である。機場線(空港快速線?)とか一部を除いて、どこまで乗っても2元(約30円)で、1号は混んでいたが、東京の地下鉄通勤経験者なら何とも思わないだろう。国貿から亮馬橋まで10号線も乗ってみたがこれも夕方のラッシュはすごい。しかし人が若い。どうも政策的に地下鉄を安くしたらしく、中国のイメージだった自転車の群れはだいぶ減っていた。バスやトロリーバスも乗ってみたかったが、観光でもないので見てるだけだ。聞けばあっちは1元。地元民はバス中心で便利だそうだが、東京でもバスを乗りこなすには多少の面倒を伴うが、暇ならチャレンジしてほしい。系統が3桁の数字でそれだけで降参した。結局外国人からすればタクシーが安すぎるので、最初の3㎞が10元であと1㎞1,2元きざみなら20元以内でだいたい要が足りる。ただし乗車拒否やら地図が読めなかったりで、そう1フレーズでホテル名を示してすぐ行ってくれるわけでもないので、そういうストレスを考えると歩いてでも地下鉄を使うという、やや若者向きの行動を取ってしまうのだった。なお地下鉄は終電が10時台で夜はタクシーに頼らざるを得ない。

会場近くの不動産屋で見る限り、3環内なので家賃は高そうだった。2DKで2500元なら普通の初任給では無理。つまりここらは都心で、山手線の内側にあたるらしかった。大抵もっと郊外から通勤時間は1時間以上かけてくるらしい。東京並だな。借地権らしいが売買となると3LDK150万元とか書いてるので、もう首都圏郊外の中古マンションとそう変わらない、つまりこちらでは高級。築年とか聞いてる暇もないし捉まるとうるさいからやめた。何でもオリンピック関連で立ち退きになると50万元はくれたらしかったが、ここらでは買えない。

それで中国国際酒業博覧会だが、実際は日中韓三国の展示会で、ワインなんかも中国メーカーがほとんどだった。1日目は片言とそれも下手な英語混じりでまるでアウトだったので、2日目と3日目は臨時で外大生のバイトを頼んだ。応対よりもこちらが中国の基礎知識を得るためという感じだ。しかし優秀だね。京都に1年留学していたくらいだ。展示会としてはやってることはどこもいっしょという感じで、あまり直接的に売上につながることは考えにくい。これは国内でやっても同じだ。むしろよく30蔵も参加したなという方が感心だった。Img_19424

会場を見て廻っておもしろかったのはこうりゃん酒の土に埋めて麹を作るという本では信じがたい工程だったやつが、模型で展示しているメーカーがあって、それを見てやっとわかった気がしてうれしかった。土饅頭の中で作るんだが、地面に布地は掛けておくようだ。

Img_19375 「正宗」というのは日本酒だけでなくこちらでも「正統の」というようなニュアンスで「正宗二鍋頭」(正統の二回蒸留)、こちらでは「地道」はそのままで、「地道北京味」という看板文句になる。こういう展示を電子辞書をもって見て廻るが、水が少ないの気候だからか、麹は水なしでという製法が目に付く。

Img_19286 まぁ用心醸造、誠信天下。これは共通だな。

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2009年7月14日 (火)

いきなり北京かよ  第1回

7/2~7/6まで北京へ日本酒造組合中央会が組成した日本酒PRのミッションに参加してきた。ニューヨークやロンドンでもなく初の海外イベントの参加が北京だった理由はそう多くない。飛躍とか思いつきというものを時に人はするものだ。

慢走(中国語でお気を付けてお帰り下さいの意)という日本人オーナー経営の地酒専門店が既に北京にはあって、オーナー夫妻が帰国の折り蔵に立ち寄られたことがきっかけと言えばきっかけだろう。中国語の勉強もろくにせず、市街地地図と電子辞書だけが頼りだったが、一度見たかったのだから仕方ないだろう。観光するならテレビでいいやというタイプなので故宮と天安門広場あたりを見て歩いた他は、専ら中国国際酒業博覧会の会場までホテルから地下鉄で通った。

Img_19872 写真だけではどこの国にいるかわからないが、日本酒を楽しむ夕べみたいなノリで、慢走さん(朝陽区亮馬橋路27 TEL010-6436-1608)で7/2と7/4の二回に分けて開催したイベントだ。31蔵参加したから分けないと仕方がない。半分は卸の会の蔵だった。自分は4日の担当だったが、出展者証を受け取りに2日はお客として参加した。普段でもお客の半分は中国人、日本人の駐在員等が3割、欧米系が残りという感じで、日系企業の駐在員をターゲットにすべきではないというオーナーのご意見である。そのとおりだろうな。地下鉄の駅前にはセブンイレブンがあって、日本と同じ三角おにぎりや巻き寿司を売っている。現地生産の清酒も売っているから驚く。輸入するいわゆる地酒は3倍くらいの値になるはずなので、市場が違うという感じか。

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7/3は長冨宮飯店で、ジェトロの人も参加して親睦会を行う。当然、蔵はコーナーで酒の説明をしたりする。その前に株式会社和醸の山本敬氏とジェトロ関係からの中国市場についての説明を受ける。23000社が中国に進出しているそうだ。もちろん大変だ。大使館が把握しているだけで、北京には2万人くらい日本人がいるらしいが、届けてない人?もいれれば3万人くらいかな、という話だ。

いろんな経過で彼の地で日本料理店やレストランを成功させている人もけっこういるようだ。数は少ないが意欲や行動力のある日本人もいることは何か希望を感じさせてくれた。

今日は夜のイベントについて。

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日本酒フェスティバル

東京プリンスホテルで今年も川島酒縁の会さん中心に日本酒フェスティバルが開催された。今年は造り手に東京を見せようということで製造部員とアルバイトまでブースに貼り付けたので、他の蔵のブースを廻って利き酒したり、来訪者との会話が十分できた。そのための経費だからね。

ここは1回の時間が3時間半、1時間の休憩を挟んで2セットと長く、参加費8000円で50数蔵+出展のみの蔵の酒を利くことができるというが、つまみは参加蔵の持ち込みで、まったくの利き酒重視型イベントだから、マニア向きか飲み屋向きという感じで、大変なイベントには違いがない。

蔵もいろいろだが、毎回コツコツ出すところから、初めて参加した所までいろいろだったが、話すとそれぞれのスタンスがあっておもしろい。新規顧客の開拓に絞って居るところから、消費者の認知度アップでいいという感じのところ、私なんかは中間という感じか。もう新規開拓という意味では余地も乏しいが、既存先の顧客に会うだけは会えるので交通費の節約になる(仮に20店、顧客店舗を回るのにどれだけ時間と費用がかかるだろう)、し、その年の製品を見てもらえるから、たしかに新規先や見込み先に出会えなくても、営業効果は期待できるわけだ。もちろん消費者、特に日本酒に関心のある層への認知度と反応を見ることができるし、ついでにやる気のある他社の動向も知ることができる。Img_21012

今回はだいぶ利き酒ができたが、本当にびっくりするほどいい酒を出す蔵があった。また元気のいい地域があるのが実感できた。で社員に勉強になったかを聞くと、他のブースを見て廻る余裕がなかったという。これは私の指示ミスでふらふらしていた自分が悪い。海外へ社長が行ってるので社員に来させたり、酒だけ出品したりという所が散見される。そんなに輸出に注力してるのか、東京へ出てくるだけでもとんでもない遠い世界だと思っている自分には時に理解に苦しむ。せいぜい、終わってから活気のあるお店を見学するくらいの方が自分には楽しい。メニューに自社ブランドがのってると当然うれしいが、今の市場傾向は安定的に同一銘柄を置くことは期待できない。妙にマニア対応化したお店ほど銘柄やアイテムを常に変えて他では飲めませんというものを提供しようとする。サービスやお店の雰囲気を売りに、あるいは食べ物に凝って酒は脇だと考えているお店の方が安定的に扱ってくれる傾向がある。それで結局、あまりマニアっぽくないお店で飲むことが増えているんだが。Img_21043

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