日本酒フェスティバル
東京プリンスホテルで今年も川島酒縁の会さん中心に日本酒フェスティバルが開催された。今年は造り手に東京を見せようということで製造部員とアルバイトまでブースに貼り付けたので、他の蔵のブースを廻って利き酒したり、来訪者との会話が十分できた。そのための経費だからね。
ここは1回の時間が3時間半、1時間の休憩を挟んで2セットと長く、参加費8000円で50数蔵+出展のみの蔵の酒を利くことができるというが、つまみは参加蔵の持ち込みで、まったくの利き酒重視型イベントだから、マニア向きか飲み屋向きという感じで、大変なイベントには違いがない。
蔵もいろいろだが、毎回コツコツ出すところから、初めて参加した所までいろいろだったが、話すとそれぞれのスタンスがあっておもしろい。新規顧客の開拓に絞って居るところから、消費者の認知度アップでいいという感じのところ、私なんかは中間という感じか。もう新規開拓という意味では余地も乏しいが、既存先の顧客に会うだけは会えるので交通費の節約になる(仮に20店、顧客店舗を回るのにどれだけ時間と費用がかかるだろう)、し、その年の製品を見てもらえるから、たしかに新規先や見込み先に出会えなくても、営業効果は期待できるわけだ。もちろん消費者、特に日本酒に関心のある層への認知度と反応を見ることができるし、ついでにやる気のある他社の動向も知ることができる。
今回はだいぶ利き酒ができたが、本当にびっくりするほどいい酒を出す蔵があった。また元気のいい地域があるのが実感できた。で社員に勉強になったかを聞くと、他のブースを見て廻る余裕がなかったという。これは私の指示ミスでふらふらしていた自分が悪い。海外へ社長が行ってるので社員に来させたり、酒だけ出品したりという所が散見される。そんなに輸出に注力してるのか、東京へ出てくるだけでもとんでもない遠い世界だと思っている自分には時に理解に苦しむ。せいぜい、終わってから活気のあるお店を見学するくらいの方が自分には楽しい。メニューに自社ブランドがのってると当然うれしいが、今の市場傾向は安定的に同一銘柄を置くことは期待できない。妙にマニア対応化したお店ほど銘柄やアイテムを常に変えて他では飲めませんというものを提供しようとする。サービスやお店の雰囲気を売りに、あるいは食べ物に凝って酒は脇だと考えているお店の方が安定的に扱ってくれる傾向がある。それで結局、あまりマニアっぽくないお店で飲むことが増えているんだが。
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コメント
ブログの更新楽しみにしておりました!
北京でのイベント、大変お疲れさまでした。
日本に戻られて一週間たらずで、また大きなイベント、タイトなスケジュールでございますね。
この東京でのイベント、50蔵集まるんですか。。。
一回1時間30分で2セット、すべての酒を利くのはちょっと大変そうですね。
しかし日本酒ファン、もしくは日本酒にちょっと興味を持っているけけれど敷居が高いと
思ってらっしゃる方には、とても効果的にアピール出来そうですね。
このようなイベント、北京でもどんどんやってほしいと切に願っております。
ゆみんぐ@manzo嫁
追伸
北京のイベントのこともぜひブログでアップしてくださいませ!
投稿: ゆみんぐ | 2009年7月14日 (火) 19時25分
コメントありがとうございました。大変お世話になりました。自分ではちょっとタクシーを使いこなすのが。空港との往復のガイドさんには地下鉄に乗って通ってたというのは感心されましたが、正直なところタクシーに乗るより地下鉄の方が楽でした。北京地鉄万歳。
少しずつアップしますが、http://www.nate-kantei.com
の方へ酒以外の部分はまとめていこうかと思っています。
投稿: 不断齋 | 2009年7月14日 (火) 20時53分