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2009年8月19日 (水)

清酒業界 平成20醸造年度の統計を読む

一般の人にわかりにくいのが醸造年度という、清酒業界の統計方法で、毎年6月末が年度末になる。BYと記号化されますから、H20BYとは、平成20年7月から平成21年6月を意味します。たぶん7,8月は大手の清酒工場も機械のメンテとかで製造を休むからでしょう。中小も含めて、瓶詰はたいてい夏もやっています。うちは瓶貯蔵だから春に固めて瓶詰して計画出荷ですというマニアな蔵もあるでしょうが、たいていは一部の話です。でも梅雨時は生酒の詰口は避けるところが多いはずです。そんなこともあって当社も本生製品は原則計画出荷です。

財務年度がFY(4月-3月)、CYはカレンダーイヤー、それでいて多くの酒造関係の会社は決算期は9月です。たぶん10月くらいから新シーズンに入るので9月に決算をするのが、一番結果を正しく表すと考えたのではないでしょうか。

何だか年中決算をしているような気になりますが、何度も対前年比がでますから、見直すにはいいとは思います。

さてH20BYの統計が来ました。課税移出数量は清酒が639,627.7キロリットル、一升瓶で3億5534万8722.2本、355万3487石(1.8L瓶100本で1石)、対前年比95.0%、まだ減りとまっていません。吟醸酒42934KL(95.3%)、純米吟醸23602KL(99.8%)、純米酒58577KL(96.7%)、本醸造70663KL(92.3%)、その他469397KL(95.1%)つまり、本醸造が構成比を下げ、純米吟醸が健闘ということです。ただし大手も中小も混ぜ合わさった数字ですから、「地酒」カテゴリーではより強く純米吟醸にシフトしているはずです。なお輸出は9873KL(100.5%)、リーマンショック後にしてはいい数字だと思います。詳細は避けますが、正確な純米比率はでません。最低8.85%と推定されます。

ちなみにこの時期の単式蒸留しょうちゅうは、さつまいもが209043KL(107.8%)、以下対前年比だけ書くと米93.9%、麦91.1%、そば97.9%、酒かす92.3%、その他71.4%。いもはブームが一段落でどうこう言うわりにまだ増えています。でも増えているのはいもだけで、大手ビール会社も参入しての数字ですから、中小というか地焼酎メーカー分は存外良くない可能性があります。

気にしない、気にしない。

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コメント

 名手酒造様
 先日の18日和歌山の銀平なる魚料理店に行ってきたのですが、魚料理はもちろん美味かったのですが、そこにあった黒牛純米酒の3デシが劣化もしてなくすこぶる美味くて料理にもよくおーて最高だったんですが、たいていの料理屋などでは3デシの酒の場合回転しないのかかなり劣化が進んでる場合が多いと思うのですが、蔵からはそう言うことを調査して卸したりするのでしょうか?それにしても地魚と和歌山の地酒黒牛の融合は美味かった・・・・。

投稿: 中谷 | 2009年8月20日 (木) 15時07分

うわぁ、奇遇ですね、というか。18日の夕方は銀平のJR和歌山駅前店におりました。そこではまったく酒屋の立場でなく飲んでおりましたので。銀平さん、数店舗和歌山にありますが。

さて、もし当社製品でお気づきの点があればメール等ください。他社にしてもお叱りが品質向上というか、この場合販売管理の向上につながります。

そもそも300mlとはどういうポジションの
製品アイテムでしょう。カウンター越しに店主が蘊蓄を語る、酒を売り物にしている銘酒居酒屋では、1.8Lで納入して冷とっくりなり、グラスへ注いで提供するのが主流です。これがもっと大きいお店になって、座敷があったり100席もあろうかという規模になると、講釈を売りに出来ないか、アルバイト等に地酒の教育を付けていくのが大変になります。もちろんそれに挑戦してテーブル主体だけどスタッフ全員が地酒に通暁したお店も一部はあるでしょう。しかし一般的には店主が地酒を前面に出せるのは小規模、カウンター主体になります。また酒を売りたいのか、料理、例えば地鶏にこだわっているとか、オーナーにもポリシーがありますから、多数の銘柄を揃えてグラスへ注ぎに行って講釈なり酒ネタをお客様に提供するのはやめにして、オーダーがあれば300ml瓶とグラスを持っていった方が合理的となります。これなら種類も絞り込めます。そもそも300ml主体ということは料理メインだなとか、宴会中心かな、というサインと考えてもいいでしょう。もっとも当社の場合、大箱でも300MLを担いでいただけているところがありますので、そうとも言い切れません。当社の場合300mlは県内出荷が主で、首都圏とかではあまりありません。逆に地元だから300mlで対応できるのかもしれないということで、県外へ300mlを出すと、必然的に大きい店、チェーン店が中心になり、出荷先の管理も行き届かなくなる確率も上がってきます。メニューを見てお客が選ばないと売れない(スタッフが奨めることは少なくなる)ですから。「回転が悪い」のが多いのは当社製品でないことを目指していますが、ご質問にいう蔵からの調査というのは事実上できないのがどこの蔵でも大抵と思います。まず酒販店(この場合、飲食店を主たる納入先とする小売業者、これを業界では「業務卸」といいます。卸免許ではないのに卸と呼ばれるので、部外者には全くわからない言い方になります。)への蔵の販売方針が反映されるわけで、当社のように新規開店先に協賛金なんかださない蔵なら、飲食店が使いたいと言わない限り入っていきません。当然そのぶん良い米を使うとかするんですが。ここでいろいろな手段で押し込み販売をやりすぎると、ご指摘のとおり回転しないとかになりやすい傾向があるでしょう。そうなるとお客様には当たり物みたいになります。どの蔵がどういう方針かとか、入った店がどの銘柄に力を入れているかとかは、常連以外にはわからないからです。

投稿: 不断齋 | 2009年8月20日 (木) 21時10分

清酒1升瓶 1.8リットル入り

年間仕入 6キロリットルでは何本になりますか?

投稿: 奥山 クニ子 | 2010年1月 5日 (火) 13時10分

はて、6キロリットル=6000リットル、6000÷1.8≒3333本。石で言うと約33石ですが。

投稿: 不断齋 | 2010年1月 5日 (火) 14時59分

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