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2009年9月30日 (水)

和歌山ポンチとはどんなものか フルーツの国の酒蔵は悩む

県庁が自県の産物のイメージアップや販路拡大を応援する。たぶんどこの県でも多少はやってるんだろう。担当課長のお話を聞く機会があり、和歌山県の取り組みや食品流通全体などをご説明いただく。ここは一言でつかむとフルーツ県だ。たぶん福島あたりとトップを争っているが、出荷量はともかく出荷額なら、1位だと聞いたことがある。日当たりが良くて水はけがよい、傾斜地が多い、となれば、ミカン、ウメとヒットを飛ばし続け、モモ、柿と挑戦が続くのは自然。もちろん水産品もあるが。ところが、そう、米は消費県。平地が少ないから無理もない。

ここで清酒を造る立場は辛い。もちろん県内で酒米の契約栽培にも取り組んでいるが、他県からの良質の原料米確保に努力する方へどうしても行ってしまう。ワインと違って歴史的にも製造地と原料米の産地は離れていることも多い。ワインは単発酵、果汁は最初から糖だから、発酵させるだけで酒になるので、原料の質がストレートに製品に反映する。米はでんぷんだから、一旦、麹の酵素で糖にして、その糖を発酵させる、二段のプロセスが必要。この二過程を同時に空気中に開いた桶で行うという、開放平行複発酵というのが清酒づくりの特徴で、製造工程が複雑なだけ、蔵人の技術、設備、水といった多くの要素が酒の質に影響するから、米も地元に限らず、遠くても最高のものを運んできて、最高の技術と設備で造るという選択も成立するのだ。いい仕込水、適当な市場へのアクセスという要素もあった。

とは言え、梅酒が売りやすいという、果実県のありがたみもあって、どう利用、あるいは協力するのか考えなくてはならない。

イベント出展費に補助して、蜜柑船のようなディスプレーを提案したり、梅の甘露煮+自県産果物のフルーツポンチを「和歌山ポンチ」と称して広めようとかまで考えるている。給食にもっと取り入れ、食育を図ろうというのはいいアイデアだと思った。

産地全体をPRする必要、PRの効果効率から考えるとしかたがないのだろうが、展示会支援はいいが、百貨店、大手スーパーと組むのは、必ずしもどうだろう。税金は産地振興に使われているが、特定の大手流通業者への支援にも使われていることになる。個人経営の地酒ショップや食品店に産地イメージを浸透させるような目に見えない広報活動も望まれるところだ。

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