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2009年9月24日 (木)

山形の様子を利きに行く

先日の雄町サミットでもそうであったが、当今の地酒シーンでは明らかに山形勢が名声を馳せる。高名な技師先生のコメントを聞く分には手間をかけろということなのだが、さて実際どうなっているんだろう。雰囲気だけでも見聞に行こうと思い立った。設備や技術は別ルートの話だ。せっかく東京に出てきてもいる。

唯一の当てとなるお店を訪ねると、駅前の飲食店街ではなく、閑静な住宅街のただ中であった。近くには駒姫(最上義明の娘で豊臣秀次の側室に出され行ってすぐ殺された)の菩提寺もある。もちろん山形の酒もあるが全国の銘酒が集うお店で、オーナーが検分やら買付やらで全国を回られる。以前、和歌山まで来ていただいたお礼を述べ、いろいろ伺った。「もってのほか」「みず」の実、「めひかり」のフライ、ずんだ豆、芋煮、、、飲ませてもらいに来たようなものだったが。

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 ここだけではなくこれまでのいろんな人からの話も総合すると、非常に技術面や工程へのこだわりはあるが、一部の有名蔵以外は案外厳しそうだった。たぶん事実だろうし、産地として勝ち組と思われている所でこれでは困る。 東京とかへは量的に対応できない、ややオーバースペックな製品を出して好評は博しているものの、十分それだけでやっていける蔵はいいが、なおウエイトのある地元消費の普通品の落ち込みが厳しいらしい。遠地の自分にはよくわからないが真面目すぎるんだろうか。酒メーカーにすれば、確かに高品質品づくりに集中するというのは聞こえもよくてかっこいいが、実際のところは何かと組み合わせるとか得意な分野をどうこうしないと「こだわる」ということには限界があるのかもしれない。

ここのお店にしても昼間はカレー専門店として非常に有名になっているようだ。銘酒居酒屋+カレー専門店の組合せはこれまで聞いたことがない。マスターによれば昼のカレーがあるから好きな酒を集めてこだわることができるということだ。自分に引き比べてみて、ノンアルコールの部でどこまでいけているのかはなはだ心もとなかった。今度は昼間にカレーで来たいお店だ。

ばんこう花 023-633-3191 山形市東原町1-12-29

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