清酒製造業 主要経営分析比率(都道府県別)
国税庁のホームページに清酒製造業の概況(平成20年度調査分)が公表されました。
課税物資ですから公表する理屈は充分ありますが、あまりいい状況ではない業界なので、だめさ加減を天下に周知される業界人の気持ちは良くはありません。数年前までは印刷、製本したのを配っていましたが、サイトで充分と私も思います。
業者数も1660余りまで減っていますが、いまだに3万人くらいが働いているようです。
酒税を入れても課税の売上高が4500億、酒税を抜けば3700億強、その他事業を入れて1兆弱の体裁ですか。清酒だけなら、上場企業1社に満たない。780億ほど酒税を払っているのですがこれも大企業1社並です。何より営業利益が260億、うち清酒だけなら44億、つまり酒だけならほとんど利益が出ていないということです。アルコール分20%換算で491万5000キロリットル製成し、課税で65万7000キロリットルほど売っています。石に直すと365万石、一升瓶で3.65億本、ピークの4割くらいですね。
ご丁寧に主要経営分析比率というのがついていて、都道府県別に経営指標を個別企業がわからないようボカして載せています。憤懣やるかたなし、とはこのことですが、歴史的経緯とかを考えてしまいます。
かなり深い階層なので、その気で検索しないと読む人はいないと思いますが。
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