農のシーズンに入る
製造部のうち但馬からの三人は26日に帰っていった。まだ最後の方は搾っていないが、地元組で対処、火入れもするから月末頃の皆造、さらに清掃等があるが、もうそれは彼らでできる。何年も前からそうするよう言っていたのだが、漸く一歩また進んだ。いや、これからがまた大変かもしれない。
とは言え、蔵の製造シーズンが終わろうとしているが、朝から米屋さんが見込み価格表を持って来られた。米種、産地、等級の今年の価格見込みだそうな。少しづつ下がってますが、高級な兵庫の山田錦は下げ幅が大きそうです。そうはいっても収量なんか今のところわからないじゃないですか、と私が聞く。それは見込みですからとのことで、通年程度の作柄ならこうなるという予測らしい。
3月下旬の冷え込みで、早場米の産地、鹿児島、宮崎、高知あたりでは、幼苗で田植えしたものは根が動かず、葉も霜焼けとなって、植え直しになったらしい。スーパーに出回る時期が少し遅れるという見込みらしい。それにしても7月25日頃には出てくるというから早いものだ。余っているんだったら作付け量を修正すればよさそうなものだが、農家はそういう発想が苦手らしい。いずれにしても、また米の勉強シーズンに入ってきたわけだ。田圃廻りの日程調整を依頼した。
そういう一日が終わって出かけた夜の勉強会では、JAではない農業協同組合組合長の話だった。紀北のことゆえ、モモ農家の出席が多い。減農薬や特別栽培に挑戦されているあたりは米と同じなんだがな。いかんせん田がないというか狭いというか。加工・直販への挑戦、6次産業化、といったキーワードは各所で聞かれるがここでも。
今年も地産地消と品質維持向上、必要量確保、リスク分散等、同じ悩みが待っている。
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