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2010年6月19日 (土)

田1枚の広さを問う

きょうわは(「今日は」を和歌山弁で書くとこうなる)雨。天気予報では、明日も明後日も雨らしい。梅雨らしくなりました。田植えされた後の田んぼに雨が降っている風景が大好きです。酒屋としては酒米のことを想うので、見慣れた地元周辺の農村地帯の風景を見ても稲の生育の状態や天候、主産地や品種の違いなど、あれこれ考えてしまいます。

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この写真は海南市と和歌山市の境、仁井辺、多田あたりのものです。これでもけっこう田がまとまった地域ですが、いいところ田1枚の広さは1反(300坪)くらいでしょう。ここの場合向こうに多田集落が見えますが、まずまず開けたところだと、これまでは感じていました。普通もっと建売住宅が目に入るもので、次の写真など岩出市(和歌山市の東隣のベッドタウン)北西部ですが、これくらいがちょうど紀北地域の標準という感覚です。

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これまでは、というのは買付や契約栽培に山田錦、五百万石、雄町といった酒造好適米の主産地を訪れるようになるまでは、ということです。たしか富山の五百万石の圃場で3反、岡山雄町の藤田地区で1町歩、山田錦でも滋賀県安土市の大中なら1.5町歩ありました。聞けば秋田の大潟村や北海道へ行けば1枚3町歩、約3万㎡という田が整然と整備されているそうです。和歌山の場合、傾斜地が多い、都市近郊で宅地開発が先行した、ということですが、これは努力、工夫で何とかなる話ではありません。有機だとかと言ってもこんなに宅地が接近していていいはずもありません。地産地消といいますが、それは部分対応しかないかと、最近は思っています。極論して2つの方向があるでしょう。何をさておいても最高の原料を主産地から得る。そして最高の設備、技術を組み合わせて最高の酒を造る、というのがひとつ。あくまで地元の米、水、人にこだわり風土に根ざす、というのがひとつ。あとひとつ付け加えるとすれば、環境指向か。蔵が置かれた場所や制約があり、ちょっと強い地元志向は自社では無理かと悩んでいます。最高とはいかなくてもベストヴァリューの組合せで、お客様に喜んでいただくのは可能でしょう。米、米と20年ほど追いかけてきましたが、最近は水が結局蔵の酒を決定するんだろうなと思っています。米は遠くまで運ばれますが、水はまず地元のものですから。

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