美山錦早くも稲刈りです
早生品種の酒米はこの土日に稲刈りの所も多いことでしょう。もうこんな季節なのかと、暑いながら思ってしまいます。今日は、有田川町東部山間の旧清水町、久野原地区へ稲刈りを見に出かけました。
うるち米のイクヒカリをコンパクトなコンバインで刈っていますが、ものすごく静かな光景です。契約栽培の美山錦は朝から予定分を刈ってしまって、残りは明日らしいので、その圃場へ廻ります。
向こうの色づいた方が酒米の田ですが、まぁ反に8俵ちょいというところでしょう。2.2反ご協力いただいています。株分かれ(分けつ)が少ないことを株が張っていないとここでは表現されます。春の低温が影響したのでしょう。五月15日に田植え、出穂が7月20日頃、明日9月5日稲刈りと、時期としては例年どおりで、猛暑で「焼け」は多少でたものの稲刈りの時期に影響はなかったようです。ただし、水を最後の10日ほど抜くのですが、暑すぎるので、少し遅らせます。そうしないと暑さで籾が赤く焼けるのです。高温障害はデンプン質が堅くなって精米時に割れやすくなったり、酒にした時溶けにくくなると言われます。乾燥のしかたも急な機械乾燥は割れる原因となります。
早い年は5月の連休に植えて、8月末頃刈っていますから、期間的には同じようなものらしい。どうも「押していない」、穂が混んで倒れ気味のものが目立たない、ということで、多少は押している方が収量はやはり多いそうです。また立っているけど実が入っていない穂も目立つといいます。坪当たり60株、4、5本植えだったようですが、コブノメイガ被害も発生しています。幼虫が葉を食害して綴ったり折ったりするそうで、薄皮を残して食べられると白くなります。毎年ご苦労は絶えないということらしいのですが。
これから乾燥、籾すりして、9月の末には検査も終わり蔵に入ってくる、ここは特に社員が引き取りに行くほど緊密な関係です。標高300m近辺で山からの用水が豊富ですから、県内では人気が高い地区で、つてや通販で消費者に直接売られる量も多いと聞きます。何しろ美しい谷間です。今年も県産米使用アイテムはきっちり産地ピーアールに活用するつもりです。
| 固定リンク
「地酒」カテゴリの記事
- 大阪国税局清酒鑑評会 吟醸酒の部 優等賞(2018.10.31)
- 2018年度全米日本酒歓評会で金賞を受賞しました(2018.06.29)
- 純米しぼりたて 発売しました(2017.11.28)
- 今年の新酒第1号搾りました(上槽)(2017.11.13)
- 今シーズンの酒造りが始まりました(2017.10.09)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント