杜氏蔵入り
10月5日の夕方、今年は3人が但馬から蔵入りしてきました。いよいよ造りの季節です。ちょうど涼しくなってきましたから。地元の社員が4人、精米用アルバイトが1名、これで今年はいきます。翌朝の井戸清掃、消毒から作業を始めましたが、社員は既に精米を20日頃から始めています。1人は東京の滝野川に研修に出していますが、酛立てまでには帰るはずです。着実に社員化を進めております。
ところが、あわただしく挨拶と簡単な方針を伝え、私は十津川の山の中へ消えていきます。森林組合の若い衆と約束していた日が蔵入りの日に重なってしまいました。木を見て山を見ず。山を見て蔵を見ずだか、木を見ずだか。どうして日本の山はこうなってしまったのでしょう。国破れて山河あり。この国の林業が破綻したところで山は青々、何の変わりもないどころか、かえって森林蓄積を増やしていきます。
酒蔵が減ろうが、なくなろうが、ワインやリキュールを飲んだり、アルコールなしでも娯楽の方法は増え、人々はあまり困らないようです。状況はよほど悪い、というかそれ以上なのですが、林業の方がある意味ましかもしれません。
とにかく今はいい空気を吸い、明日は搗き上がった米のことに集中しようということです。往復5時間はきついが楽しいドライブでした。国道168号はこの先すごい道になりそうです。
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