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2011年9月12日 (月)

山田錦特A地区を初めて訪れる

地酒にチャレンジして23年目にして初めて山田錦の本場中の本場、「特A地区」を訪れました。さまざまな動きの中で、これまで入り込む余地のなかった当社のような蔵にも、空き枠が出て、一歩ステップを上がることができたということです。京都に車を置いて東京へ行っていたのですが、上鳥羽から中国自動車道の吉川まで、70数キロ
1時間ほどです。遊園地やゴルフ場が集中する兵庫県西部の丘陵地帯に山田錦の本場があります。
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詳細は秘匿しますが、今回の訪問で、自分より有力かツテのある蔵がどうこの最上ランク地区にアプローチしていたのかかなり知ることとなりました。辺境部族の侵入開始といったところです。
 何が特A地区を他と区別しているのかと聞けば、東西方向に伸びた地形は日照を確保しており、気候も適度で、土壌、何でも苦土が多いといいそうですが、そういうすべての条件に恵まれているらしいのです。特A地区だからできた米が全部いいというわけではなく、ここの地区の栽培米は、特上ランクで検査に通る割合が高いということで、栽培上の努力は当然払われていますし、またノウハウの蓄積もあるということです。整粒度、粒張りその他で検査を受けるわけです。もちろん同じランクでも地区によって取引単価が若干違うということはあるようです。
 大阪の中心部から北西方直線距離約40㎞というけっこう便利なエリアですが、鉄道では不便な所です。灘の村米制度で育まれてきた酒米地帯も、今は東条はマチ米制度のようになっており、吉川はまだ頑とした伝統体制にあるようです。契約、集荷体制も一部ではありますが初めて知ることも多くありました。
今日訪れたのは旧の上東条村、秋津地区や黒谷周辺の圃場でしたが、トップクラスなら普通、できた米の8割くらいは特上にランクされることをめざしているようです。北東から南西方向にやや蛇行しながら流れる東条川の右岸ですが、この台風の被害もないようで、このまま順調にいけば、最近にはない良い収穫が期待されそうです。
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聞いただけではそう栽培の方法に代わりはないのですが、細かいノウハウもあるのでしょう。ポット苗ならまず確実に特上だというのには驚いたですが。やはり薄捲きで坪45-50株くらいだそうです。反7俵に収量は抑えている、というのは教科書通りか。いもち病に弱く、意外にも水が冷たいのはダメらしいのですが、今日教わったのは、穂に一番近い止め葉を太くするといいらしく、止め葉と穂長がだいたい一致するといいます。支こうが弱いとも聞きました。やはり大きな稲を作って、倒伏させないのがコツだそうです。肥料をやらなければいいというものでもなく、やはりバランス感覚とかも大事なんでしょう。それにつけても感心したのは、見渡しても休耕田が見あたりません。やはり本場というべきか。それでも高齢化が進行していて、担い手育成は大変なようです。だいぶ直播方式の田植えも普及しているのもその影響のようです。また早く植える部分と遅く植える部分もあり、遅く植えた方がどうもいいようなのですが、台風の通りやすい地方ではとても真似ができません。
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今月初めに穂が出てこれから40日ほどの登熟期間、どう天候が推移するか気がかりです。穂が出るとあまり水は要らず湿らせる程度でいいともお聞きしましたが、水を入れたり出したりと調整も続きます。やはりいい山田錦は、茎がしっかりしているようです。
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宝をどう活かすのかは私たちの責任というわけです。


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