雄町の田と農家を訪問してきました
晴れの国、岡山の雄町栽培農業法人と圃場を訪ねてきました。ここからは、11月上旬に山田錦、12月下旬に雄町を入れていただく予定です。稲刈りは山田錦が少し早くて今月中旬頃、雄町は下旬になるそうです。台風や雨で倒伏もあり、ちょっと収量は悪くなりそうですが、それにしても見事な穂垂れ具合です。
雄町はより古い品種で背丈も穂長も山田錦より長く、粒だって大きいので、田で見ても迫力があります。グレーダーの網目は2.1ミリで山田錦は2ミリ(ただし今年から全農が2.05ミリでスーパー山田錦として対抗策)と農家さんが強調しています。軸も強いので、倒れるのも粘り腰のようです。味も豊かボディーのある味わいとブドウっぽい香りにファンも多いのですが、この地区にしても山田錦の方が作付けが多いようです。雄町は、去年岡山で22000俵ほどがとれているようです。中心となるのは、藤田、高島、赤磐の3地区らしいのですが、藤田は岡山駅から南方約10キロ(直線)、高島は同じく東方約4キロ、赤磐は北東方10数キロで、岡山市の近くに集中しているのかなと感じました。藤田は児島湖の干拓地で南区、高島は中区でともに岡山市内。雄町の発祥地は高島だそうです。雄町がわかりやすいのは、ほとんど岡山の米という性格が強いことで、兵庫の山田錦もそうだったのですが、今は兵庫8割です。いずれにせよ、こちらの法人さんはマーケットや酒の流通にもよく目を向けて勉強されているのを感じました。最低田1枚5反はほしいと言えるあたりはうらやましいかぎりですが、そうでないとプロ意識も出てこないでしょう。冬期はやってもビール麦程度で米づくりに集中されています。3人の農家の方の圃場を見てまわりましたが、皆10ヘクタール以上は取り組まれているようです。広々した田を見るといつも気分がよくなりますが、田の大きさと地域の広がりからか田の色合いがそろっているのに感心しました。
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