« 爽やかなのは今じぶんまでか | トップページ | 位相?、ねじれ? »

2015年5月 7日 (木)

貯蔵庫は葺き替え、いずれ改築か建て替えの運命

見ていると不安になるのが建物の傾斜です。わずかでも傾いた家に住んでいると頭痛、めまい、精神への影響など健康に影響するといいます。蔵の貯蔵庫は当社で一番古く、こりゃいよいよかなという具合です。
0506_013
常識ベースで考えると、昔の建物は敷石を基礎としています。長い時間経過で、敷石の位置ごとで地盤沈下の程度に差があったんだろうと思います。
聞いた話では田辺の方の醤油蔵を解体した古材を組んだ建物で、それが今の位置から100mほど北の方にあったのを、引き家してきたのだいうから相当の古さ、たぶん19世紀前半でしょう。ウチがここに持ってきたのは明治5年前後とされますから、それからでも140年以上か。
屋根の重みもあるでしょう。酒蔵は涼しいのが良しとされますから屋根の土が厚く重いのです。大きな桶をおきますから、柱の間隔も大きい。数年前は桁が1本折れて大騒ぎだった。琺瑯タンクの肩にかかって止まったからよかったものの、人が下にいたら大事故です。
0506_018
土壁の割れ具合はひずみを感じさせます。多少の補強はしていますが、耐震補強するか、建て替えるか、いずれにせよ、次に大きな雨漏りが発生したら、屋根はトタンに葺き替えることに建築屋さんと決めています。
 


伝統的な蔵の建物がいいんだというお客様も多いのですが、何かあったら言い訳になるものではありません。裏は細い道でおまけに通学路です。
最近ではブランド評価の高い蔵でも鉄骨高層化するところが出ています。酒造の教科書にも蔵は鉄骨造か 鉄筋コンクリート造がよいと書いてあります。気密性とか冷房効率、梁が長くできることが利点です。
 水平に広げると作業性はいいかもしれませんが、垂直方向に伸ばして、工程順に上の階から降ろしていくというが合理的?だともいいます。工程が進むごとにモノが重くなっていきますから。背の高い建物は建築費は高くなりますが、狭い土地で済むでしょう。動力コストと労務負担は?です。垂直方向の移動は二桁大きいストレスです。一度自由に設計してみたいですが、自分ならせいぜい3階建でしょうね。物量を最上階にあげるエネルギーがばからしく思えます。斜面にある敷地で上の建物から工程を進めるというのもいいかもしれない。
 いつになるのか、それはわかりません。しかしトタン葺になるのは何か味気ない気がします。

|

« 爽やかなのは今じぶんまでか | トップページ | 位相?、ねじれ? »

建築・内装」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/169220/61547781

この記事へのトラックバック一覧です: 貯蔵庫は葺き替え、いずれ改築か建て替えの運命:

« 爽やかなのは今じぶんまでか | トップページ | 位相?、ねじれ? »