山田錦過半数を超える
今シーズンも甑倒し、米の蒸し工程が終わる。そこで集計してみると、今シーズンは初めて山田錦が使用原料の半分を越えた。五百万石と合わせてで94%、雄町はなかなか増やせないが一応3位、地元の吟の里と日本晴れも少々という構成だった。
そして産地別に分けて見ると、何と富山(山田錦、五百万石)がトップだった。3分の1以上となっている。兵庫が21%、岡山18%とつづく。和歌山は5%未満、山田錦、吟の里、日本晴を使っているが、比率はなかなか上がらない。
過去の推移を見てみると、ついに山田錦が過半数かという感動もある。もちろん世の中100%の蔵もあるが、着実な品質向上意欲と確保努力がもたらした結果だ。地元比率や少量品種の推移も含めてみると、自然と自社の方針の長期間での変化に気づく。地元も大事にはするが産地にはこだわらず、とにかく意識の高い供給業者との関係を長期的視点で築いていく、と言っていたから、やはりその方向へ変わってきたのが見える。
今でも何と言っても山田錦は最高だし、雄町も人気がある。といって全量それにこだわるというのも、長期でみると危ういかもしれない。五百万石が安定供給確保の柱だろう。でもやっぱり山田錦は増やしたい。そんな気持ちがそのまま出ている数字だった。
| 固定リンク
「地酒」カテゴリの記事
- 大阪国税局清酒鑑評会 吟醸酒の部 優等賞(2018.10.31)
- 2018年度全米日本酒歓評会で金賞を受賞しました(2018.06.29)
- 純米しぼりたて 発売しました(2017.11.28)
- 今年の新酒第1号搾りました(上槽)(2017.11.13)
- 今シーズンの酒造りが始まりました(2017.10.09)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント