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2015年6月12日 (金)

みかんの話をしよう

高名なミカン農家を大先輩と訪問し、栽培の状況や産地、畑のお話をうかがいました。
何と言っても和歌山県はみかん産地日本一で、そのまた本場の有田の農家さんから話が聞けるという機会は逃せません。
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こういう急傾斜の山腹を園地にして産物を得、他国に売って生活できるようにしたというのは、江戸時代に入ってからの取り組みだといいますが、当時は想像もつかないような発想と努力があったと思います。
ここ有田地方はかねてから何か違う才能を持っている人がいるなと思っているところで、商売人のセンスや努力の感覚がちょっと自分の周囲とは違う。とにかく、ミカンと蚊取り線香を産地化したのはここの地方の人達です。
イグサをくすべた煙で蚊が落ちるのを見て蚊取り線香を作ろうなどど思うのも超現実的だし、それを商品化して産業を創出したのですから、素直にその天才と努力をおそれ敬っています。
 

 


 みかんの木はすべて接ぎ木で、カラタチの木の株に2年生の苗を接ぎ、4、5年で収穫が始まり、10年で成木となり、寿命は約50年程度とか。1反300坪に100~150本の畑は、南向きの中腹が最良で、平地は収量は良くとも、水気が抜けにくいのが難といいます。反に3トンを目標で、表歳と裏歳で実が付く量が激変するので、花を摘んでうまく調整します。葉25枚に実1つが目標といいますから、非常に精密な管理をされているのだなと感心しました。どうやら米と違って日中と夜間の気温の差、日較差が小さい方がいいらしかった。
 とか、こういう話をかなり細かく伺いましたが、これが酒にどう活きるのかは不明です。
 今は農商工連携とか6次産業化、1生産×2加工×3販売、が取り組まれています。光センサーで糖度を測定、選別し皮を剝いてから搾ると苦みの全くない超高級ミカンジュースが得られ、これが脚光を浴びています。マルチ栽培やIT技術を活用した高度管理などどんどん新技術も取り入れられているのですが、基本の栽培作業はきつい傾斜地でそう大規模化もできないようで、1世帯2ヘクタールくらいまでだといいます。伺った農場は成功されているので別ですが、産地としては後継者が不足です。ただで畑の栽培を委託している畑も多く、自然相手の不安定さは農業の宿命的課題なようです。だからこその6次産業化ということでしょうか。

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