偶然の出会いは大事にしよう
週末の地元山間地の訪問は大阪や岡山の人達といっしょだったので、日曜は稲むらの火の館も同行しました。広村の堤防もついでに見ておくべきです。濱ロ梧陵が偉大だったというだけでなくいろいろ考えさせられます。
しかし郷里の偉人も長年の夢をかなえて渡米されたところニューヨークで客死されたというのも、人の一生とは何だとか運命とかを考えさせられることです。
整理清掃に入っている蔵ですが、翌日、そのニューヨーク帰りだという、ヘアサロン経営の人と、酒バーのマスターだったが、これから自分で開業をめざすという人の訪問を受けました。たまたま居たからよかったのですが。ああ、その店は行ったことがあるとか、そこで黒牛が置いてあったとか、これもたまたま当たったという偶然を、普通は喜ぶのですが、何やら空しい感覚を得ました。こうして人やモノ、特に酒が、国境を超えて行き交う時代になったことは、喜ばしいには違いありませんが、いったいどこまで行けばいいんだという一種の徒労感や、輸出しているからその製品がすばらしいとは必ずしもいいきれないなとか、例の醒めた感情がでてくるのでした。それにしても機会は捉えるべきだし、出会いは大事にしようと思います。
5月の西海岸での展示会の整理もしきれていません。石の上の3年を過ぎたこともありますが、商社の展示会に出るのもいいが、蔵の姿勢や体勢固めが優先じゃないのかと、最近とみに思ったりします。日程が年年組みにくくなってくるし。付き合いは増やすべきでないというある家訓を聞いたことがあり、世知辛い人だなと思いましたが、最近それもそうだなと思うのです。だいたい自分のように人づきあいをうまくできない者がなぜ日程を組むのに困るほど動かないといけないのか、不可解です。器を超えると水は溢れる。それを失敗とみるのか、自然とブレーキがかかるから溢れればいいかとみるのか。
次回で少し見方を変えて振り返ろうと思います。
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