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2015年7月29日 (水)

恥の上塗りか罪滅ぼしか

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御坊という町は、和歌山県中部の中心地、日高御坊の門前町から発展し、かつては木材の集散地、紡績が盛んだった。ご多分に漏れず人口減少と流出で、今の人口は2万4、5千人というところか。自分のイメージでは、醤油と、なれ寿司、味噌といったイメージで、林業家も多い。景色に限らずコントラストの強い所で、特急は必ず停まって各種役所も集まっている。けっこう平地も多いからポテンシャルは感じるのだが、地方はどこもそうなのか停滞感に浸されている。
 私にとっては、家業に就いてから大いに勉強させていただいた町で、痛いが、ここでの経験で何とか一人前にしてもらえたと思っている。量がほしかった時に増強材料になったから、県外も含めて販売力がつくまで、ある意味時間稼ぎもできたということで、今の基盤作りにも役だったというのは、負け惜しみだろうか。
 結果として、4、500坪の敷地に床面積100坪ほどの倉庫が残った、いや残ってしまった。しかし、この倉庫には「おまけ」がついている。清酒製造免許、つまり蔵なのだ。
 ここで第2工場を作るわけでもないのでさっさと免許など返上すればいいのだが、自分の弱さや不徹底さと向き合う所でもある。優柔不断に年を重ねるうちに、このエリアでの地元志向の酒づくりに巻き込まれてしまった。
役には立っているんだろうが、この地元雑誌に一カ所付け加えるところがある。
 御坊に造り酒屋がなくなってしまって、というのは誤りで、煙突から煙りが出ているところはなくなったが、製造免許は当社関連会社が唯一残っている。その縁で、御坊市で栽培した米で造った酒を海南で製造した。
 いろんな事情で今の状況がある。地域活性化のために地元の酒蔵が出来ることはこういうことぐらいだが、自分の商売上の活動で、「地元」の酒蔵がなくなる片棒を担いでしまったことは事実だろう。地元の蔵で造れればよかったんだろうが、時機が合わなかったようだ。
 今の時代は情報の伝わるのが早い。酵母まで地元でという目標はちょっと前なら出ていない。蔵も地元で再開させればいいだろうが、ちょっとは酷だろうか。


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