絵を習っていた頃を思い出します
清酒については約95%が純米醸造で、ほとんど純米しか売れない蔵なので、大吟醸用のわずかな醸造アルコールしかありませんから、梅酒と造るなるとホワイトリカー(甲類焼酎)をわざわざ少量仕入れることになります。
小学生の時絵画教室に通っていましたが、筆を洗うシンナーを買いに行った時に見た感じです。お店の人に何に使うのか聞かれたですね。
あとは氷砂糖に青梅です。南部川村産南高梅、秀クラスを洗ったうえで冷凍していますが、はっきり言って過剰品質です。
どうしても梅酒の場合ホワイトリカーくらいで浸けないとクエン酸とかがよく抽出しません。清酒だけで漬けるとなると、多くの場合、酒税法上の清酒ぎりぎりの度数まで上げるため、結局醸造アルコールをたくさん入れた、「梅酒用」の清酒を使うことになります。純米酒だけでも漬けられると聞いたことはありますが、きっと色は薄いと思います。梅のエキスを引き出すのが目的なのか、純米酒で梅酒を造ったという事自体が目的なのか、わからなくなる気がします。
ここはエキス抽出を重視してホワイトリカーを使い、熟成後、そのままで競争力のある純米酒と合わせるという、いいとこ取りの方針で、もしかしたら、かなりユニークな方針が当社では採られています。純米酒を結局最後にホワイトリカーで漬けた梅酒と合わせるならば、何のための純米かという気もしますが、日本酒とはもともと純米だと割り切れば、日本酒の旨みとまろやかさもあって、しかもしっかり梅の酸が出せているということで、リキュールの場合は合理的なやり方だと私は思うんですが。
| 固定リンク
「地酒」カテゴリの記事
- 大阪国税局清酒鑑評会 吟醸酒の部 優等賞(2018.10.31)
- 2018年度全米日本酒歓評会で金賞を受賞しました(2018.06.29)
- 純米しぼりたて 発売しました(2017.11.28)
- 今年の新酒第1号搾りました(上槽)(2017.11.13)
- 今シーズンの酒造りが始まりました(2017.10.09)
コメント